デスクサイドで高性能GPUを!GDEPソリューションズが液冷ワークステーション「AquSys eGPUタイプ」を提供開始

GDEPソリューションズ株式会社は、液体の力でGPUを冷やすワークステーション「AquSysシリーズ」に、新しい「eGPUタイプ」を追加しました。この新タイプは、2025年12月12日から提供が始まります。

これにより、NVIDIA H200 NVLやH100 NVLといった、データセンターで使われるような高性能なGPUを、研究室やオフィスにある自分のデスクのそばで、静かに、そして長く安定して使えるようになります。これは、GPUを導入したいと考えている研究者や開発者にとって、大きな助けとなるでしょう。

高性能GPU導入の課題と現場のニーズ

近年、AIの研究開発や、大規模な言語モデル(LLM)、科学技術計算など、非常に多くの計算が必要な作業が急速に増えています。特にNVIDIA H200 / H100 NVLのようなデータセンター向けのGPUは、これらの作業に欠かせません。

しかし、これらのGPUは非常に多くの熱を出すため、専用の排熱設備や空調が必要でした。また、サーバーのケースから出る大きな音や、サーバールームを確保して管理するための費用も課題でした。そのため、一般的なオフィス環境で使うことは難しいとされてきました。

一方で、研究や開発の現場では、「データセンター向けのGPUを、自分のデスクのすぐそばで使いたい」という声が大きくなっています。その理由としては、クラウドサービスや共有サーバーが混み合っていて、使いたい時にすぐに使えないことがある点や、大切なデータやモデルを自分の手元で管理できるため、セキュリティ面で安心できる点が挙げられます。

さらに、試したり、間違いを直したりする作業をその場ですぐに行えるため、開発の効率が上がります。また、画面に結果をすぐに表示するような作業は、手元のPCの方が速く、長い期間使うことを考えると、クラウドサービスよりも費用を抑えられる可能性もあります。

GDEPソリューションズは、これらの課題を解決するために、液体の力でGPUの熱を効率よく抑え、静かで高い冷却性能を持つ「AquSysシリーズ」を開発してきました。これにより、高性能なGPUをデスクのそばで快適に使える環境を提供しています。今回登場した「eGPUタイプ」は、今使っているワークステーションをそのままに、外付けでGPUを追加できる、さらに導入しやすい選択肢となります。

新製品「AquSys eGPUタイプ」の主な特徴

  1. 既存のワークステーションに後からGPUを追加できる
    → 新しいワークステーションを丸ごと買い替える必要がないため、最初に必要となる費用を大きく抑えられます。
  2. データセンター向けGPUを液体の力で冷やし、静かで安定したデスクサイド運用が可能
    → NVIDIA H200 NVLやH100 NVLといった高性能で熱を多く出すGPUでも、静かに、温度が安定した状態で、長時間使い続けることができます。
  3. 消費電力の大きい空冷GPUにも対応(最大850W)
    → ワークステーションの電源の制限に影響されず、NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition(600W)のようなGPUも使うことができます。
  4. 取り外しが簡単で、部署やプロジェクト間で共有しやすい
    → 必要な時だけ接続して使い、GPUを効率よくみんなで使い回すことができます。
  5. AquSysのセパレートタイプやオールインワンタイプとも組み合わせて使える
    → 新しく導入する場合でも、今ある環境を広げる場合でも、柔軟に対応でき、少しずつ性能を高めていくのにも最適です。

AquSys eGPUタイプ使用例

液冷NVIDIA H100 NVL搭載例

AquSysシリーズ 3タイプ

GDEPソリューションズが提供するAquSysシリーズには、以下の3つのタイプがあります。

  • セパレートタイプ:ワークステーション本体とGPUを冷やす箱(外付け冷却装置)が分かれている構成です。メンテナンスがしやすく、静かです。

  • オールインワンタイプ:GPUとCPUを液体の力で冷やす機能が一体になったモデルです。場所を取らず、設置も簡単です。

  • eGPUタイプ(新登場):GPUを外付けで追加できる拡張モデルです。今ある環境をそのままに、高性能なGPUを利用できます。

主な用途

この製品は、次のような用途で役立ちます。

  • 生成AI(LLM)の学習や推論

  • AIの研究開発や大学の研究室での計算作業

  • 科学技術計算(CAE、CFD、FEMなど)

  • 大規模なデータの解析や高性能計算(HPC)

  • 画像処理、生成AI、3Dレンダリング

販売開始日

2025年12月12日(金)

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