ハードウェア・環境 wpmaster 2025年12月11日 0 コメント

EIZO、産業機器組込み・ラック取付けに対応する18.5型タッチパネルモニター「DuraVision FDF1983WT」を発売

EIZO株式会社は、18.5型フルHD解像度のタッチパネル液晶モニター「DuraVision FDF1983WT」を2026年1月15日に発売すると発表しました。このモニターは、産業機器への組み込みや19インチラックへの取付けに対応する設計が特長です。

直感的な操作を可能にするタッチパネル

「DuraVision FDF1983WT」は、PCAP（投影型静電容量）方式のタッチパネルモニターです。10点までの同時タッチに対応しており、指でのドラッグやフリックといった直感的な操作が可能です。また、ペン入力にも対応しているため、文字や図表の書き込みが必要な製造現場、医療機関、セキュリティ監視など、さまざまな場面で活用できます。薄手の手袋を着用した状態でも操作が可能です。

多様な設置環境に対応する設計

このモニターは、各種システムや産業機械に組み込めるオープンフレーム構造を採用しています。IT機器の設置に使われる19インチラックへの取付けにも対応しており、取付けに必要な専用ラックマウント金具「AR-06」も同時に発売されます。

機器に組み込む際に使用する取付ブラケット「OFB-01C-6」は別売りで用意されています。電源については、AC電源モデルとDC12-24VのワイドレンジDC電源に対応したモデルが提供されます。

優れた視認性と耐久性

「DuraVision FDF1983WT」は、斜めから見ても見やすいIPSパネルを採用しています。表面には硬度7Hのガラス構造が施されており、傷がつきにくい設計です。さらに、AF（アンチフィンガープリント）加工により、指紋跡が目立ちにくくなっています。

動作温度は0～50℃と広範囲を保証し、最大輝度305cd/㎡から最小輝度0.3cd/㎡まで調光が可能です。ペン入力時の誤操作を防ぐ「パームリジェクション機能」も搭載されており、手のひらや手の側面が画面に触れても誤入力を防ぎます。

入力端子にはDisplayPort™、HDMI®、D-Sub 15ピン（ミニ）の3系統を搭載しています。

長期稼働と環境への配慮

この製品は、24時間連続使用で3年間の長期保証が付帯しています。また、製品の外装の80％以上に、使用済みのプラスチックをリサイクルした再生プラスチック材が使用されており、環境への配慮もなされています。

EIZOは、環境に関する取り組みとして「循環型社会への対応」や「気候変動への対応」を重要課題として掲げ、TCFD（気候関連財務情報開示タスクフォース）やTNFD（自然関連財務情報開示タスクフォース）などの国際イニシアティブ提言に基づく情報開示を行っています。2040年までのNet Zero達成に向けた「低炭素移行計画 – Transition to Net Zero -」の推進をはじめ、バリューチェーン全体で環境に配慮した活動を進めています。