建設DX・i-Construction wpmaster 2025年12月8日 0 コメント

リバスタとMODEが建設現場のDXを推進、「BANKEN サイネージ」と「BizStack」のシステム連携機能（ベータ版）を提供開始

リバスタとMODEは、「BANKEN サイネージ」と「BizStack」のシステム連携機能（ベータ版）の提供を開始しました。この取り組みは、建設現場の生産性や安全性をさらに向上させることを目指しています。

連携機能開発の背景

建設現場では、工事の状況を素早く共有することが、作業の効率化や安全確保にとても重要です。しかし、人手不足や複雑な下請け構造のため、現場で働く人たちの間の情報共有が難しくなっています。また、2024年の労働安全衛生法の改正など、国のルールが厳しくなり、安全管理をより高度にすることが求められています。このような状況から、現場のデータをリアルタイムで共有し、活用したいというニーズが高まっていました。

これまでリバスタは、建設現場の施工管理サービス「Buildee」を提供し、日々の会議での連絡調整や入退場管理、安全書類の作成、進捗管理などを効率化してきました。また、「BANKEN サイネージ」は「Buildee」と連携し、作業予定や資格者の情報などをデジタルサイネージに自動で表示することで、情報共有や安全意識の向上を支援しています。

一方、MODEが提供する「BizStack」は、次世代の現場データ統合ソリューションです。建設や製造、物流などの現場で発生する様々なデータを集め、センサーやカメラからのIoTデータ、既存の業務システムなどの情報をリアルタイムで収集・分析することで、業務効率化や安全管理の高度化を実現しています。

現場ではセンサーやカメラから得られるデータが急速に増えていますが、これらの情報を現場で働く人がリアルタイムで確認できる仕組みはまだ限られています。そこで、リバスタとMODEは、現場の状況をさらに「見える化」し、現場の関係者全員が工事状況をリアルタイムで把握し、すぐに共有できる仕組みを作るために、今回の機能開発を進めました。

連携機能の概要

この機能では、温湿度計や風速計、カメラ、機械の稼働状況を把握するIoT機器などを使って、「BizStack」が集めたデータを分析し、「BANKEN サイネージ」に連携します。連携されたデータは、デジタルサイネージにリアルタイムで表示されます。

これにより、危険な作業をする際に周囲の状況をより正確に監視できるようになるほか、天候や作業環境の変化に合わせて現場で素早い判断ができるようになります。現場にいる全員が同じ情報を共有できる「共通ダッシュボード」としても役立つことが期待されます。

この機能のデモンストレーションは、2025年12月10日（水）から12日（金）まで東京ビッグサイトで開催される「第10回JAPAN BUILD TOKYO内第5回建設DX展東京」のリバスタのブースでご覧いただけます。温湿度、風速、粉塵、カメラなどの情報が現場でどのように可視化されるかを確認できます。

今後の展望

この連携機能は、「BANKEN サイネージ」と「BizStack」の両方を利用しているお客様向けに、ベータ版が順次提供されています。正式な提供は来春ごろを予定しています。

今後、両社は「Buildee」に登録されたデータと「BizStack」の連携も検討していく予定です。現場の作業予定や内容の情報と、IoT機器から得られるデータを組み合わせることで、「作業計画と実績の分析」や「安全リスクの提示」などに活用することを目指します。さらに、リバスタが製品化を目指す工事車両管理サービスなどの新しいサービスでも、システム連携を進め、将来的には現場での活用価値を最大限に高める連携を実現していく考えです。

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