PIX4Dmaticが「FUJIFILM GFX100S II」に対応、1億200万画素で高精度な点検・測量ワークフローを強化

PIX4Dmaticが「FUJIFILM GFX100S II」の画像処理を正式サポート

Pix4D株式会社は、同社の次世代フォトグラメトリーソフトウェア「PIX4Dmatic」が、富士フイルム株式会社のミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX100S II」(以下、GFX100S II)に対応したことを発表しました。

PIX4DmaticとFUJIFILM GFX100S II

「FUJIFILM GFX100S II」の特長

「GFX100S II」は、1億200万画素のラージフォーマットセンサーを搭載しており、一般的な2600万画素のAPS-Cセンサー搭載カメラと比較して、約4倍の広い範囲を一度に撮影できます。このため、離れた場所からでも非常に細かい部分まで鮮明に写すことができ、画像を拡大してもノイズが目立ちにくいという特長があります。

また、「GFX100S II」本体の重さは約883gと非常に軽く、市販されているカメラシステムをそのままドローンに搭載できるため、費用を抑えることが可能です。カメラを遠くから操作するためのLinux版SDKも提供されており、車両やロボットにカメラを搭載して撮影する事業者も、この1億画素カメラを活用できます。

「PIX4Dmatic」による高精細な画像処理

PIX4Dmaticは、大量の高解像度画像からオルソモザイク(歪みのない地図のような画像)や点群(点の集まりで立体を表現したもの)、3Dメッシュ(三角形の網目で立体を表現したもの)、DSM(地表面の高さデータ)などを素早く、そして安定して作成できるフォトグラメトリーソフトウェアです。

独自の技術によって最適化されたアルゴリズムにより、たくさんの画像を扱う大規模なプロジェクトでも、安定して高速に処理を進めることができます。PIX4Dmaticは、こちらのページで詳細を確認できます。また、フォトグラメトリー(写真測量)についてはこちらのブログ記事で基本的な用語が紹介されています。

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連携による点検・測量ワークフローの強化

「GFX100S II」で撮影された高解像度の画像をPIX4Dmaticで処理することで、オルソモザイクや、点群・メッシュを使った高精細な3Dモデルを作成できるようになります。この連携により、広範囲を撮影しつつ、同時に細部まで確認できるワークフローが実現します。

具体的な活用例としては、橋や鉄塔、工場設備のインフラ点検、造成地や広いエリアの高精細なオルソ画像作成、文化財や建物の精密な3Dモデル化などが挙げられます。

株式会社石川エナジーリサーチの産業用ドローン「ビルドフライヤー クローム」や、90分間の長距離空撮が可能な「シリーズハイブリッドドローン」に「GFXシリーズ」のカメラを搭載することで、RTK(高精度な位置情報システム)を使った安定した飛行で、測量や点検に必要な超高精細な画像を撮影することが期待できます。

展示会での紹介

「PIX4Dmatic」と「GFX100S II」の連携によって作られる高精細な3Dモデル、および「ビルドフライヤー クローム」は、2025年12月10日(水)から12日(金)まで東京ビッグサイトで開催される建築業界最大の展示会「JAPAN BUILD」の富士フイルムブースで紹介される予定です。

【第10回 JAPAN BUILD TOKYO -建築・土木・不動産の先端技術展-】

  • 開催日:2025年12月10日(水)~12日(金)

  • 会場:東京ビッグサイト 南展示棟 南3ホール

  • ブース番号:46-18

Pix4D株式会社について

Pix4Dは、フォトグラメトリ(写真測量またはSfM)ソフトウェアの分野をリードする企業です。2011年の設立以来、研究開発に力を入れ、科学者やエンジニア、写真測量の専門家からなるチームが、現代の技術の可能性を広げています。ドローンやカメラで撮影した画像から高精度な3Dモデルや地図を作成できるソフトウェアを提供し、建設、測量、農業、災害対応など、さまざまな分野で活用されています。

本社はスイス・ローザンヌにあり、世界各地に支社を展開しています。東京オフィスは2019年に開設され、日本市場を中心にサービスを提供しています。

PIX4Dロゴ

より詳しい情報は、Pix4Dのブログ記事でも確認できます。

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