スタディング、司法試験・予備試験講座にAI添削を導入 – 思考プロセスを診断し合格を支援
KIYOラーニング株式会社が提供するオンライン資格講座「スタディング」は、司法試験・予備試験講座の「論文対策講座・予備実践編」において、生成AIを活用した論文答案添削サービスを2025年11月26日より開始しました。
この新サービスは、試験本番のようなCBT(Computer Based Testing)方式でPCを使って答案を作成し提出すると、生成AIがすぐに分析を開始します。答案の背後にある「思考のプロセス」まで診断し、具体的な改善案を提示することで、受験生が合格答案を作成する能力を根本から高めることを目指します。

開発の背景
従来の添削が抱える課題
司法試験や予備試験の論文対策では、書いた答案の添削指導が非常に重要です。しかし、これまでの講師や合格者による「人力」での添削には、いくつかの問題がありました。
-
品質のばらつき: 添削者によって評価の基準や指摘の深さが異なり、いつも同じ品質の指導を受けることが難しいという問題がありました。
-
返却の遅れ: 一般的な予備校での添削では、答案を提出してから結果が返ってくるまでに、通常1週間ほどかかります。そのため、答案を書いたときの考え方を忘れてしまい、フィードバックの効果が薄れてしまうことがありました。
-
費用の問題: 高品質な指導は費用が高くなりがちで、誰もが気軽に利用できるものではありませんでした。
「思考プロセス指導」への挑戦
上記の課題に加え、論文指導には「そもそもどの論点を書くべきか」「どのような順序で考えればよいか」といった、思考プロセスそのものに問題を抱える受験生が多いという、より本質的な問題がありました。多くの指導者や合格者が、この「思考プロセス」を正しく身につけることが合格への近道だと指摘しており、受験生からも強く求められていました。
これまで、一人ひとりの思考の癖まで診断し、根本的な改善を促すような個別指導は、従来の添削サービスでは提供が困難でした。
今回「スタディング」が開発した新しいAI添削サービスは、テクノロジーの力でこの壁を乗り越えます。これまで一部の受験生しか受けられなかったような、個別の思考プロセスに深く踏み込んだ指導を、すべての受講生が、いつでもすぐに受けられる環境が実現しました。
新AI論文添削サービスの概要と特長:「思考の健康診断から処方箋まで」を即座に
本サービスは、実際の予備試験CBT方式を想定した学習体験を提供します。受講生がオンラインプラットフォーム上でPCを使い答案を作成し提出すると、AIがすぐに分析を開始します。これまで1週間以上かかっていたフィードバックが、数分で手元に届くようになります。これにより、自身の思考プロセスを忘れることなく、意欲が冷めないうちに深い復習が可能です。
提供されるフィードバックは、以下の3つの要素で構成されています。
➊思考の「健康診断」:客観的な現在地の可視化
答案を「基礎知識・判例理解力」「論理構成・説得力」など5つの能力で多角的に分析し、スキルチャートで分かりやすく表示します。さらに、合格までの距離を示す総合評価レベル(S〜D)を提示し、学習の現在の状況を客観的に把握できます。

➋思考の「レントゲン」:思考プロセスの比較分析
本サービスの中心となる機能です。AIが答案から受講者の思考の道のりを「実況中継」のように再現し、合格答案の思考プロセスと比較します。「なぜ評価が伸びないのか」という根本原因となっている思考の構造的な欠陥や、無意識の癖を明らかにします。

❸思考の「処方箋」:具体的なリライト案の提示
「では、どう書けばよかったのか?」という受験生が最も知りたい疑問に答えるため、AIが具体的な改善案を文章レベルで提示します。「参考答案のこの部分のように書くべきだった」といった、次の行動に直結する具体的なアドバイスが提供されます。

サービス詳細
-
思考プロセス改善型 AI論文添削サービス
-
提供開始日:2025年11月26日
-
対象講座:スタディング 司法試験・予備試験講座「論文対策講座・予備実践編」(試験の論文過去問を素材にした答案の書き方指導講座です。AI添削は講座内サービスとして提供されます。)
-
サービスURL:https://studying.jp/shihou/
-
オンライン資格取得講座「スタディング」について
「スタディング」(https://studying.jp/)は、17年の実績を持つオンライン資格取得講座の先駆けです。司法試験や会計士といった難しい資格から、簿記3級のような入門資格まで、全38講座を幅広く提供しています。中小企業診断士の2024年合格実績ではNo.1※1を達成するなど、多くの人気資格で上位の合格実績を誇ります。
「スタディング」は、学びの革新によって一人ひとりの能力を引き出し、キャリアの可能性を広げ、誰もが活躍できる未来を創るという思いからスタートしました。AIの活用には2020年から取り組んでおり、改良を重ねて、今では学習のPDCAサイクル(計画→学習支援→実力チェック→復習)すべてをAIで効率化しています。
誰もが活躍できる未来を創るためには、手軽に利用できることも重要です。そのため、コストパフォーマンスとタイムパフォーマンスに優れていることにもこだわっています。教室などの運営コストを削減することで、教材やカリキュラム開発には費用を惜しまない一方で、全体として非常に低価格で講座を提供し続けています。
これらの取り組みの結果、有料利用者アンケート※2では、学習満足度92.2%、続けやすさ実感度92.0%、コストパフォーマンス満足度95.2%という高い評価を得ています。「学びやすく、分かりやすく、続けやすい」資格取得講座として、利用者から高い支持を受けています。
-
※1 スタディングの2024年度試験合格目標の「中小企業診断士 1次2次合格コース」「2次合格コース」受講生を対象とした、2025年2月5日から実施のアンケートにおいて、経済産業省が実施する令和6年度中小企業診断士第2次口述試験に合格したことが2025年5月1日時点で判明した数。同種の資格講座を提供している業者について、2025年5月15日時点でHP上に記載されている合格者実績を調査した範囲での比較。
-
※2 2024年9月18日~10月2日実施のスタディング受講生アンケート結果に基づく(n=4,662)。
KIYOラーニング株式会社について
KIYOラーニング株式会社は、2008年に設立され、2020年に上場した教育・人材サービス企業です。「学びを革新し、だれもが持っている無限の能力を引き出す」をミッションに掲げ、「学習・スキルアップ」「転職」「採用」「人材育成」の各領域でサービスを展開しています。
-
「学習・スキルアップ」領域:STUDYing(スタディング)
-
「人材育成」領域:AirCourse(エアコース)
- 受け放題の動画研修がついたeラーニングシステム(LMS)です。自社オリジナルコースも簡単に作成・共有が可能で、管理機能も充実しています。教育担当者の手間・負担・コストを抑え、人材育成に関する様々な課題を解決します。
-
「転職」「採用」領域:スタディングキャリア
- 資格取得者と採用企業・転職エージェントを直接つなぐ、ダイレクトリクルーティングプラットフォームです。利用者は、動画コンテンツにより転職活動の方法を体系的に学ぶこともできます。


