西尾レントオール、建設用3Dプリンタ『Polyuse One』のレンタルを開始〜建設現場の課題解決に貢献〜

西尾レントオール株式会社は、株式会社Polyuseが開発した建設用3Dプリンタ『Polyuse One(ポリウス ワン)』のレンタルサービスを開始しました。この取り組みは、建設現場の労働力不足の解消、工期の大幅な短縮、そして環境に配慮した持続可能な施工の実現に貢献することを目指しています。

Polyuse One本体

建設現場が抱える課題と3Dプリンタの役割

建設業界では、少子高齢化による人手不足、社会インフラの老朽化、そして持続可能な社会の実現といった様々な課題に直面しています。建設用3Dプリンタは、建築物や構造物をより迅速かつ効率的に作製できる技術です。これにより、労働力の削減、安全性の向上、環境への配慮が期待されており、日本を含む各国で実用化が進んでいます。

西尾レントオールは、このような課題解決に貢献できる最新技術の導入を積極的に進めており、『Polyuse One』はその一環です。開発元のPolyuse社は国内唯一の建設用3Dプリンタメーカーとして、公共工事を中心に多くの実績を持ち、その技術は国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」(登録番号: KT-230174-VE)にも登録されています。

『Polyuse One』の主な特長

『Polyuse One』には、建設現場に新しい選択肢をもたらす4つの特長があります。

Polyuse One 4つの特長

  1. 工期短縮: 従来の施工方法と比較して、コンクリート構造物をより短時間で製造できます。
  2. 省力化: 操作性が高く、現場での作業労力の削減や省人化、安全性向上に貢献します。
  3. サステナビリティ: 消費する資材・材料を抑えることで環境負荷を低減し、持続可能な社会の形成に寄与します。
  4. カスタマイズ性: 複雑な形状やデザイン性の高い構造物など、現場の環境に合わせた製造が可能です。

これらの特長により、基礎フーチング施工時の残存型枠、金属施工時の残存型枠、折れ曲がり箇所用水路側溝、河川用魚道、河川用擬石模様型ブロックなど、多岐にわたる構造物の製造が可能です。

導入事例

柔軟な2つのレンタル方式

『Polyuse One』のレンタルには、現場の状況に応じて選べる2つの方式が用意されています。

【1】オフサイト方式:3Dプリンタ本体+製作スペースのレンタル

『Polyuse One』本体と西尾レントオールが用意する製作スペースをレンタルできます。これにより、自社で製作スペースを用意することなく構造物を作製することが可能です。

オフサイト方式

【2】ニアサイト方式:3Dプリンタ本体のみのレンタル

『Polyuse One』本体のみをレンタルし、お客様が用意した製作スペースへ本体を運搬して構造物を作製できます。

ニアサイト方式

※設計データ作成や材料購入に関する相談は、株式会社Polyuseへつなげられます。

『Polyuse One』の主な仕様

項目 内容
3Dプリンタサイズ(全幅/奥行/高さ) 展開時:3,980×3,590×2,650mm 折りたたみ時:4,300×1,220×1,310mm
造形サイズ(全幅/奥行/高さ) 3,000×2,500×1,900mm
3Dプリンタ重量 560kg
据付・解体時間 5分(展開時間・折り畳み時間共に)
電源 三相200V 50A / 単相100V 15A
可搬性 キャスター移動可能

新技術を体験できるイベントの開催

今回導入された建設用3Dプリンタは、2025年11月28日から30日までの3日間、大阪・森ノ宮で開催される「新しい建機展2025-ミライ建機ランド-」にて、リアルタイム出力が披露されます。構造物が実際に造形されていく様子を間近で見ることができる貴重な機会です。

イベントの詳細は、以下の公式ホームページで確認できます。

新しい建機展2025-ミライ建機ランド- 公式ホームページ:
https://www.nishio-rent.co.jp/ataken/

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