未来教育株式会社、AI学習プラットフォーム「AIVICE」を発表し、共同実証を開始

未来教育株式会社は、受講者一人ひとりに合わせた「問い」や「議題」を作り出すAI学習個別最適化技術(PLO)の特許を取得しました。これと同時に、AI統合型学習プラットフォーム「AIVICE」(アイバス)の開発を発表しました。

AIVICEは、すでに国立大学での探究型授業や国内大手企業3社でのサステナビリティ教育など、さまざまな場所で共同実証が始まっており、社会での活用が進められています。未来教育が20年以上にわたって培ってきた教育プロデュースの知識が、このAI学習モデルの開発に活かされています。

AIVICE

AIVICE開発の背景

未来教育株式会社は、システム開発会社ではなく、教育とサステナビリティの現場を支えてきた教育プロデュース企業です。AIVICEには、20年間の実践で得られた以下の知識が反映されています。

  • 20年の動画教材制作・運用経験: サステナビリティをテーマにした映像教材を作る中で得られた経験が、AIVICEの映像要約や教材を自動で生成する機能に活かされています。

  • 学習デザインの知見: 企業や自治体の研修、小中学校・高校でのESD(持続可能な開発のための教育)授業の実践を通じて得られた「行動の変化」に焦点を当てた学習デザインの知識が、AIチュータリングの細かい設計に反映されています。

  • 探究学習支援の体系化: 全国規模で行われた探究学習支援「SDGs QUEST みらい甲子園」で積み重ねられた、「生徒が自分の興味から問いを立てる過程」に関する知識が、今回特許を取得したPLOのアイデアの元になっています。

特許技術「PLO」とコスト削減を実現する「LCA」

特許技術 PLO:知識の暗記から「問いを作る学び」へ

AIVICEの中心技術である特許技術「PLO(Personal Learning Optimization)」は、受講者の学習プロファイル(所属、学習履歴、興味など)を元に、一人ひとりに最適な問い、議論テーマ、チュータリング(個別指導)を生成する技術です。

同じ教材を使っても、受講者ごとに「学びの深まり方」や「気づき」が変わる対話を通じて、探究学習が可能になります。

LCA:教材制作・管理コストを大幅に削減

LCA(Learning Contents Automation)は、複数のAI技術を組み合わせ、既存の動画教材やPDF、社内文書など大量の資料から自動で教材を作り出します。

  • 生成されるコンテンツ: ショート動画、自動生成される質問、要点のまとめ、理解度テストなどが自動で作られます。

  • 経済的な効果: これにより、これまで学習管理システム(LMS)を運用する上で大きな課題だった教材制作の時間と管理にかかる費用が大幅に減り、スピーディーな学習提供が可能になります。

AIVICEパーソナルチューター

実証プロジェクト:国立大学と企業3社でPoCを実施

AIVICEは現在、国内3社の企業と1つの大学で実証プロジェクトが進められています。

  • 大学での活用: AIが学生の専門分野に合わせた「学習議論テーマ」を作り、学部を横断して異なる視点から同じ教材を受講させます。個別チュータリングにより、問いから深く学ぶ「探究型授業」を実現し、「クエスチョン・リテラシー」(問いを立てる力)を育むことを目指しています。

  • 企業での活用: 統合報告書やパーパス経営資料をAIが学習リソースとして編集・加工し、ショートムービーにします。ESG(環境・社会・ガバナンス)やサステナビリティへの理解を深め、行動を促すことを目的として、視聴頻度や理解度を可視化し、学習レベルを一人ひとりに最適化します。「紙の統合報告書を社員や取引先にどう伝えるか」という課題に対し、動画とAIを組み合わせた新しい理解促進モデルを提供します。

今後の展開とパートナー募集

未来教育は、企業や大学での実証結果を踏まえ、今後は中学校・高校での探究学習支援、不登校の生徒に向けた家庭での個別学習モデルなど、社会の課題解決にAIVICEの活用を広げていく計画です。

AIVICEの社会実装を共に進めるビジネスパートナー、技術パートナー、および教育機関や企業での実証参加を広く募集しています。

会社概要

未来教育株式会社(MIRAIE)
代表者:代表取締役 水野雅弘
URL:https://miraikyoiku.ai/
事業内容:AI×教育プラットフォーム開発、ESD・サステナビリティ教育推進、企業研修・探究学習支援

問い合わせ先

prtimes@miraikyoiku.ai

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