PTCとNVIDIAが協力、クラウドCAD「Onshape」と「Isaac Sim」でロボット開発を加速
ロボット設計とシミュレーションの連携を強化
PTCは、NVIDIAとの協力により、クラウドで使えるCAD(コンピュータ支援設計)ツール「Onshape」と、NVIDIAのロボットシミュレーション技術「NVIDIA Isaac Sim」をつなぐ新しい方法を発表しました。この連携により、ロボットの設計からシミュレーションまでの作業が、これまでよりもずっとスムーズに進むようになります。

設計変更が自動でシミュレーションに反映
この新しい仕組みでは、Onshapeで作られたロボットの設計データが、NVIDIA Isaac Simに直接送られます。これにより、設計者がOnshapeでロボットの形や動きを変えると、その変更がすぐにシミュレーションにも反映されるため、手作業でデータを移し替える手間がなくなります。
従来のやり方では、設計を変更するたびに、CADのデータをシミュレーション用に手作業で調整する必要がありました。これには時間がかかり、間違いも起こりやすかったのですが、今回の連携によって、そうした課題が解決されます。これにより、開発にかかる時間を大幅に短縮し、試行錯誤の回数を増やして、より良いロボットを早く作れるようになります。
開発の効率化とフィジカルAIの実現
この技術連携は、Amazon Web Services(AWS)のクラウドシステムを使って実現されており、設計とシミュレーションのデータが常に最新の状態に保たれます。エンジニアや研究者は、シミュレーションの準備に時間をかけることなく、ロボットの動きの確認や性能の向上に集中できるようになります。
この取り組みは、現実世界で働くAI(フィジカルAI)の技術を進める上でも役立つとされています。ロボットのトレーニングをNVIDIA Isaac Labで行うことで、より賢く、より実用的なロボットの開発につながることが期待されます。
産業界からの期待
FANUC America Corporationの担当者は、「OnshapeとNVIDIA Isaac Simの連携により、産業用ロボットシステムの設計と評価を早い段階からシミュレーションで行えるようになる」と述べています。これにより、設計の段階で問題を見つけやすくなり、より良い設計判断や迅速なプロジェクト進行が可能になると期待されています。
PTCとNVIDIAの担当者も、この連携がロボット開発チームにとって非常に重要であり、未来のロボットエンジニアリングを支える基盤となるとコメントしています。
その他の情報
この新しい連携は、2026年3月16日から19日にアメリカのカリフォルニア州サンノゼで開催された「NVIDIA GTC」で発表されました。PTCは、Onshapeを含む様々な製品を通じて、製品の設計から製造、サービスまでをデジタルでつなぐ「インテリジェント製品ライフサイクル(IPL)」という考え方を実現しようとしています。
Onshapeについてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.onshape.com/ja/home-ja
NVIDIA Isaac Simについてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
https://developer.nvidia.com/isaac/sim?size=n_6_n&sort-field=featured&sort-direction=desc
NVIDIA Isaac Labについてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
https://developer.nvidia.com/isaac/lab


