建設業界のAI活用、約3割が導入済み ~業務効率化に加え、品質・安全管理への期待高まる~
建設業界のAI活用実態調査:約3割が導入し、業務効率化と品質・安全管理に期待

建設業界では、人手不足や「2024年問題」といった多くの課題に直面しています。これらの課題を解決する手段として、AI(人工知能)への期待が急速に高まっています。しかし、建設業界でAIが具体的にどのように役立つのか、その実態はまだ十分に知られていません。
このような状況を受け、クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営する株式会社アンドパッドは、建設業界で働く2,000人を対象に「AIの利用に関する実態調査」を実施しました。この調査では、AIの利用状況、目的、具体的な活用内容、そしてその効果や課題が明らかになりました。
調査結果のポイント
1. 普段の業務でAIを活用しているのは約3割
アンドパッドの調査によると、建設業従事者のうち、普段の業務でAIを「積極的に活用している」または「試験的に活用している」と答えた人は合わせて34.8%でした。一方で、「活用予定なし」と答えた人は47.3%に上ります。
AIを活用している人のうち、約64%が「毎日」または「週に数回」AIを利用していると回答しています。このことから、AIを導入している企業では、すでに業務の一部としてAIが定着していることがわかります。

2. AI導入の目的は「業務効率化」が最多、品質・安全管理も重視
AIを導入する主な目的として、「現場業務の省力化・作業効率化」が39.7%と最も多く挙げられました。次いで「人手不足への対応・工数削減」が33.8%と続き、業務の効率化が重視されていることがわかります。
また、「品質の安定化・ミスの削減」(30.3%)や「安全性の向上・リスク低減」(20.3%)といった、品質や安全管理の面でもAIへの期待が高いことが示されました。
AIツールを選ぶ際に重要視する要素としては、「現場と事務の両方で使える汎用性」が27.9%で最も多く、「図面・画像・帳票など建設特有のデータへの対応力」が24.3%と続きます。これは、建設業界ならではの業務に特化したAIが求められていることを示しています。しかし、「わからない」と答えた人も32.6%おり、AIツールの選定基準に迷う人が多いことも浮き彫りになりました。


3. 「書類作成」に加え、「施工・安全管理」など建設特有の業務でも活用
AIが活用されている業務領域では、「書類作成(請求書・社内文書など)」が36.8%で最も多く挙げられました。これは、AIが日常的な事務作業の効率化に役立っていることを示しています。
さらに、「施工・安全管理」(24.6%)や「工程・進捗管理」(24%)といった建設現場特有の業務でもAIの活用が進んでいます。積算、設計、原価管理といった分野でも約2割の人がAIを利用しており、現場から事務作業まで、幅広い領域でAIの導入が始まっていることがわかります。

4. AI活用者の76.4%が「効果を実感」
AIを活用している人のうち、76.4%が「効果を実感している」と回答しました。具体的には、「作業時間の削減」を実感している人が66%と最も多く、「ミス・手戻りの削減」も48.9%の人が効果を感じています。これにより、AIが業務の効率化だけでなく、品質向上にも貢献していることがわかります。また、「人材育成の効率化」に効果を感じている人も24.8%いました。


5. AI導入・活用の課題は「社内体制」と「コスト」
AIの導入・活用における主な課題としては、「社内ルール・方針が定まっていない」(20.4%)と「導入コスト」(20%)が上位に挙げられました。AIを導入するためには、社内の体制を整えることや、費用面での検討が必要だと考えられます。
一方で、「わからない」と回答した人が22.9%で最も多く、AIの具体的な活用方法や導入のメリットがまだイメージしにくいと感じている人が多いことも明らかになりました。

まとめ
今回の調査から、建設業界でもAI活用が進んでおり、約3割の企業が導入し、業務効率化や品質向上、人材育成に効果を実感していることがわかりました。しかし、まだAIに本格的に取り組んでいない企業や、活用方法がわからないと感じている人も多く、AI活用の状況は二極化していると言えるでしょう。
今後、AIを活用する企業が増えることが予想されます。その際には、「現場と事務の両方で使える汎用性」や「図面・画像・帳票など建設特有のデータへの対応力」が重要になると考えられます。
AIを効果的に活用するためには、自社のデータを集め、それを活用できるような環境を整えることが大切です。特に建設業界には、図面などの独自の資料が大量に存在します。これらをデータとして蓄積できる業界に特化したプラットフォームを使うことで、「施工・安全管理」や「工程・進捗管理」などでのAI活用がより正確になるでしょう。
株式会社アンドパッドは、これからも建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、AIを活用した機能の開発を迅速に行い、きめ細やかなサポートを通じて建設業界の課題解決を支援していくとのことです。
関連情報
建設業特化型AIプロジェクト「ANDPAD Stellarc」
「ANDPAD Stellarc(アンドパッド・ステラーク)」は、AIソリューション事業とAIプロダクト提供を通じて、建設業界の人手不足や技術の継承といった課題を解決することを目指すプロジェクトです。AIモデルやワークフローが進化し、現場の変化に合わせて学び合う「群知能」の考え方を取り入れたAI基盤となっています。
ホワイトペーパーのご案内
本調査結果の詳しい内容は、ホワイトペーパーとして公開されています。下記URLからダウンロードできます。
「ANDPAD」について
「ANDPAD」は、現場の効率化から経営改善までを一元管理できる、シェアNo.1のクラウド型建設プロジェクト管理サービスです。2016年の提供開始以来、使いやすさにこだわった開発と手厚いサポートにより、利用社数は23.3万社、ユーザー数は68.4万人を超えています。国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)では「令和6年度推奨技術」にも選ばれています。
会社概要
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社名: 株式会社アンドパッド
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所在地: 東京都港区三田三丁目5番19号 住友不動産東京三田ガーデンタワー37F
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代表者: 代表取締役 稲田 武夫
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事業内容: クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」の開発・販売・運営、求人・転職サービス「ビルダーワーク」の開発・運営、および建設業界向けBPOサービスなど
コーポレートサイト:
株式会社アンドパッド
サービスサイト:
コミュニティサイト:
ANDPAD ONE
調査概要
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調査名: 「建設業におけるAI利用実態調査」
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調査内容: 建設業におけるAI利用の実態の把握
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調査方法: インターネット調査
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調査主体: 株式会社アンドパッド
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調査時期: 2025年12月
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調査対象: 20~69歳の建設業従事者
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有効回答数: 2,000件
調査データを引用する際は、以下の例のように引用元を明記してください。
例:「建設業におけるAI利用実態調査」(2026年:アンドパッド https://andpad.jp/)


