富士ソフト、AWSと生成AI分野で戦略的協業契約を締結し、マルチエージェント時代を牽引

富士ソフトとAWSが生成AI分野で戦略的協業を開始

富士ソフト株式会社は、アマゾン ウェブ サービス(AWS)と生成AI分野での戦略的な協業契約を結んだことを発表しました。この協業により、AWSの最新AI基盤である「Amazon Bedrock AgentCore」を使い、企業が自律的に判断し行動する「エージェンティックAI」の導入を本格的に進めていきます。富士ソフトは、今後2年間で約80件の顧客への導入を目指しています。

エージェンティックAIとは何か

現在、生成AIは、単に業務を助ける「アシスタント」としての役割から、自分で考えて行動するAIエージェントへと進化しています。近い将来、多くの企業のシステムにこのエージェンティックAIが組み込まれると予想されます。

しかし、このAIを本格的に導入するには、情報の正確さ、セキュリティ、社内の知識レベル、法律への対応といった課題を解決する必要があります。また、試しに導入する段階(PoC)から実際に使う段階へ移行する際には、性能、規模の拡大、セキュリティ、管理の4つの技術的な壁を乗り越えることが重要になります。

富士ソフトのこれまでの取り組み

富士ソフトは、AWSのトップパートナーである「プレミアティアサービスパートナー」として、Amazon Bedrockをはじめとする生成AIサービスの初期段階から、その検証や導入の支援を行ってきました。お客様がPoCから実際の運用へとスムーズに移行できるよう、そばで支援する体制を整えています。さらに、「AWSの内製化支援推進AWSパートナー認定」も受けており、企業が自社でAIを使えるようにするためのサポートも行っています。

富士ソフトは、生成AIの技術を社会で広く使うために、次のような取り組みを進めています。

  • AWSプレミアティアサービスパートナーの継続認定

  • Amazon Bedrock提供開始初期からの検証参加(2023年7月~)

  • 生成AI専門組織の設立(2023年10月)

また、社内でも生成AIの活用を進めるための勉強会を開き、エンジニアが日々の業務、システム開発、運用保守で積極的に生成AIを使っています。そこで得られた実践的な知識は、お客様への導入支援に生かされています。

生成AI活用フロー

今後の具体的な計画:マルチエージェントシステムの構築

今回の協業により、富士ソフトはAWSから検証環境や技術サポートを受けながら、AI基盤「Amazon Bedrock AgentCore」の活用をさらに進めます。AgentCoreの主要な機能(Runtime、Identity、Gateway、Memory、Observability)を使いこなし、生成AIの新しい技術をいち早く試し、お客様の課題を解決し、価値を高めていきます。

具体的には、情報を効率よく検索して回答を生成する「検索拡張生成(RAG)」、IoT機器との連携、そしてこれらをAIエージェントとして機能させる先進的なソリューションの開発を加速します。これにより、複数のAIエージェントが協力して動く「マルチエージェントシステム」の構築を進めていく計画です。セキュリティやガバナンスへの対応も強化し、2年間で約80件のお客様への導入を目指します。

富士ソフト株式会社 執行役員 ソリューションビジネスユニット ソリューション事業本部長 山本 祥正氏は、この協業について「生成AIは、企業のDXを加速する重要な技術であり、今後は自律的に判断・行動する『Agentic AI』へと進化することが期待されています。当社はAWSとの連携をさらに強化し、『人とAIが共に成長する組織』を目指し、お客様の企業価値向上に貢献してまいります」とコメントしています。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 常務執行役員 パートナーアライアンス事業統括本部 事業統括本部長 渡邉 宗行氏も、「富士ソフトグループのお客様に対する理解とAIに関する知見、そしてAWSのサービスが組み合わさることで、お客様のDX推進に大きく貢献すると確信しています」と期待を寄せています。

関連情報

×