削孔管理IoTシステム「削孔Palette」が国土交通省NETISに登録、建設現場のDXを推進

建設現場の効率化を支援する「削孔Palette」がNETISに登録

建設現場での作業効率向上と人手不足の課題解決を目指し、蜂谷工業株式会社と株式会社Momoが共同開発した削孔管理IoTシステム「削孔Palette」が、2025年11月12日付で国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されました(NETIS登録番号:HR-250011-A)。

このシステムは、特に橋梁補修工事などで必要とされる削孔出来形管理の作業を自動化し、建設現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進します。

削孔管理IoTシステム「削孔Palette」

現場の課題を解決する「削孔Palette」の機能

これまでの建設現場では、削孔長や削孔径の計測、記録、写真撮影といった削孔出来形管理に多くの時間と人員が必要でした。特に人手不足が進む現場では、大きな負担となっていました。

「削孔Palette」は、こうした現場の声に応える形で開発されました。タブレット、レーザー距離センサー、そしてAI画像解析の技術を組み合わせることで、これまで2〜3人で行っていた作業を1人で自動的に行えるようになります。これにより、作業時間の短縮と人員の削減が可能です。

主な特長

  • 自動計測: 削孔長は誤差±4mm以内、削孔径は誤差±3mm以内という高い精度で計測します。

  • 同時計測・撮影: 1台の機器で計測と写真撮影を同時に行います。

  • 報告書自動作成: Excel形式の出来形管理表を自動で作成します。

  • オフライン対応: インターネット環境がない場所でも利用できます。

  • 対応範囲: 削孔長250〜1000mm、削孔径25〜75mmの削孔に対応しています。

  • 特許技術: 特許7224703号の技術が活用されています。

導入による具体的なメリット

「削孔Palette」を導入することで、建設現場に様々なメリットがもたらされます。例えば、1000箇所の削孔作業で試算すると、工程を約85%も短縮できるとされています。これは、公共工事の品質を保ちながら、作業の効率を上げ、人手不足を補うための重要な技術として注目されています。

建設現場での削孔Palette利用イメージ

現場責任者にとってのメリット

  • 省人化と生産性向上: これまで2〜3人必要だった作業が1人で完了します。1000孔の作業では、工程が84.95%短縮されるという試算があります。

  • 品質向上: 記録や転記の手作業が不要になるため、ヒューマンエラーが減り、品質が高まります。

入札担当者にとってのメリット

  • 受注競争力の強化: 労務費を大幅に削減できるため、従来と比べて14.98%の経済性向上が見込まれます。これにより、入札時の技術提案で有利になる可能性があります。

  • リスク軽減: 自動で保存されるデータにより、品質管理のリスクを減らすことができます。

今後の展望

「削孔Palette」は、今後も高速計測機能の追加や新機能の開発を進め、さらなる現場の省力化と品質向上に貢献していく予定です。

蜂谷工業株式会社について

蜂谷工業株式会社は、岡山県岡山市に本社を置く総合建設業の会社です。建築、土木、水処理プラントなどの設計・施工を手がけています。

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