アイティップスと中部電力パワーグリッド、インドで日本の電気工事士を育てる新プログラムを開始

アイティップス株式会社は、電力ネットワーク事業を担う中部電力パワーグリッド株式会社と協力し、インドで電気工事士を育てるための「oyakata scrum 電気工事士コース(仮称)」のパイロットプログラム(実証実験)を2026年1月12日に開始しました。

iTips Inc

この取り組みは、2026年1月から9月までの約9ヶ月間をお試し期間として、日本の電気工事分野で活躍できる人材を育てるモデルを検証するものです。この結果をもとに、2026年11月以降の本格実施を目指します。

「oyakata scrum」第二弾、日本の電力インフラを支える人材育成へ

このプログラムは、インドでの特定の技術を持つ外国人材の育成から、日本での生活支援までを一貫してサポートする「oyakata」を展開するアイティップス株式会社と、中部電力パワーグリッド株式会社が手掛ける「oyakata scrum」の第二弾です。

日印協力による研修の様子

oyakata scrumロゴ

「oyakata」は、日本の現場で培われた安全意識や仕事への考え方を体系化した独自の育成プラットフォームです。

プログラムの概要

今回の実証プログラム「oyakata scrum 電気工事士コース(仮称)」は、インドの若者が日本企業で電気工事士として働くことを目指し、原則1年間・4ターム制のカリキュラムを想定しています。

前半:基礎・応用訓練(6か月)

最初の6ヶ月間は、アイティップスが運営する「oyakata Skill Training Centre」で教育が行われます。

oyakata基礎(3か月)

安全に働くための教育と日本語の基礎を学び、日本の職場で必要な安全意識とコミュニケーション能力を身につけます。

高所作業訓練の様子

oyakata応用(3か月)

報告・連絡・相談(報連相)やルールを守ること、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)といった日本式の現場マナーに加え、職場で使われる日本語を学び、実際の職場を想定した行動を身につけます。これらは、アイティップスが建設・製造分野で実績を持つ日本式ものづくり教育カリキュラムがもとになっています。

体操をする訓練生の様子

後半:電気工事士専門訓練(6か月)

後半の6ヶ月間は、日本の電力インフラを支えてきた中部電力パワーグリッドの技術や教材をもとに、インドの現地で使える電気工事士向けの専門カリキュラムが両社で共同開発されます。

電気工事に関する基礎学習(3か月)

第二種電気工事士に必要な基礎知識、配線作業などの基本的な技能、試験対策の学科を中心に学びます。

教室で学習する訓練生の様子

※このプログラムは、第二種電気工事士に「相当する」基礎技能・知識を学ぶことを目的としており、資格取得を保証するものではありません。

電気工事に関する実践訓練(3か月)

現場を想定した配線・施工のシミュレーション、実技試験対策、電力設備の安全な取り扱いに関する練習など、より実践的な訓練を行います。中部電力パワーグリッドが日本国内で長年培ってきた教材やマニュアルをベースに、アイティップスがインドの現場や法律、地域に合わせて内容を調整することで、「日本の電力現場ですぐに役立つ実践力」を身につけることを目指します。

配電盤の作業をする訓練生の様子

特定技能人材育成プラットフォーム「oyakata」とは

「oyakata」は、日本政府の「国家戦略特区」事業にも選ばれたモデルです。人材を紹介するだけでなく、「人づくり」に重点を置いた教育を始めとして、日本に来る前の育成から、来日後の職場での定着までを一貫してサポートしています。これにより、安心・安全な人材の循環を実現しています。

スキル開発プログラムの訓練生

累計150名以上の入学者を受け入れてきた「oyakata Skill Training Centre」では、挨拶や掃除、報連相など、日本の現場で求められる行動のルールを徹底して指導しています。厳しい訓練を最後までやり遂げた訓練生だけが、特定の技術を評価する試験に進み、その結果として高い合格率を実現しています。

教員集合写真

「oyakata」を運営するアイティップスは、インド国内で建設業・製造業を自社で展開しています。現場の状況に合わせた専門的な教育を通じて、日本の職場で成長が期待できる、基礎力とやる気を持つ人材を育てています。

学科訓練の様子

今回の電気工事士育成コースは、この「oyakata」の仕組みを電力インフラの分野に広げ、「日本の電力現場で早期に活躍できる人材」を育てる新たな挑戦です。

昼食の様子

関係者のコメント

中部電力パワーグリッド 企画室 価値創造グループ副長 浅井 恒滋氏

浅井 恒滋氏

中部電力パワーグリッドは、これまで電力設備に関する技術や知識を培い、電気工事士の育成にも取り組んできました。今回、アイティップスと協力し、これらの知識をインドの若者の育成に活用できることを大変喜ばしく思います。この実証実験では、日本で培った安全への意識や作業の品質を「oyakata Skill Training Centre」での教育と組み合わせることで、日本の現場で安心して任せられる人材育成を実現したいと考えています。将来的には、この取り組みを通じて、インドの若者に新しい仕事の機会を、日本の電気工事や電力現場には信頼できる仲間との出会いを提供し、インドと日本の社会課題の解決に貢献できることを願っています。

アイティップス 代表 クマール ラトネッシュ氏

クマール ラトネッシュ氏

「すべてのがんばる人に、幸せを」というミッションを掲げています。電力インフラを支える現場は、社会の安全と生活を守る大切な分野であり、そこでの仕事は誇りと責任を伴います。今回、浅井氏をはじめ中部電力パワーグリッドの皆さまには、インドの訓練校まで足を運んでいただき、何ができるかを夜遅くまで話し合い、実証実験の開始に至りました。その責任感と素早い対応に触れ、私たちも気持ちが引き締まる思いです。生徒たちには、この機会を当たり前と思わず、技術を活かして人生を前向きに進め、幸せをつかむきっかけにしてほしいです。アイティップスは、訓練から日本でのキャリア支援、そして定着支援まで一貫してサポートし、企業と協力して、国や文化を超えたチーム作りを支援してまいります。

本件に関するお問い合わせ

本件に関する取材や協力、インド人材の育成や採用について興味のある建設・製造業の企業、インドでの職人育成や訓練校運営に興味のある方は、下記URLよりご連絡ください。

会社概要

  • 会社名:アイティップス株式会社

  • 所在地:愛知県名古屋市昭和区鶴舞1−2−32 STATION Ai内

  • 設立:2022年1月

  • 代表者:クマール ラトネッシュ

  • 資金調達:プレシードで約5000万円の資金調達を実施し、累計資金調達額は約2億円以上(エクイティ・デッドファイナンス・補助金の合算額)

共に事業を成長させる仲間を募集しています。「すべてのがんばる人に、幸せを」というミッションに共感し、事業に興味を持った方は、下記よりご応募ください。

※本プレスリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。

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