ROY株式会社、インドネシア国立教育大学で施工管理人材育成講義を実施
ROY株式会社は、2025年12月17日、インドネシア共和国バンドンに位置するインドネシア国立教育大学（UPI）にて、土木工学を専攻する3年生と4年生の合わせて150名を対象に、日本の建設業界の現状と施工管理という職業についての講義を実施しました。
日本の建設業界と就労の道筋を紹介
この講義は、日本での就労を希望するインドネシアの若者が、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格による日本での就労を具体的にイメージできるようにすることを目的としています。
ROY株式会社は今後、国立大学と連携し、施工管理技士として日本で就労できる人材を育てるための取り組みを進めていく方針です。
大学と連携した人材育成プログラム
ROY株式会社は、UPIをはじめとするインドネシアの国立大学と協力し、土木工学を専攻する学生向けの新しい教育カリキュラムの構築を進めています。このカリキュラムでは、建設分野の専門用語を含む日本語能力試験N2レベルの日本語教育に加え、アクティブラーニングを通じてコミュニケーション力や問題解決能力を高めることを目指します。
また、建設施工管理技士2級の第一次試験合格に必要な知識や、第二次試験合格に求められる文章作成能力の習得を支援し、日本の建設業界で働きやすい資格取得を目標とした教育課程を整備します。これらの教育内容は、インドネシアにおける教育・人材育成の知見を持つ株式会社インドネシア総合研究所の協力のもとで推進されます。
実践的な学びの場「ROY建築研修センター」
さらに、インドネシア・西ジャワ州カラワンにあるROY建築研修センターでは、実際の建設現場を活用した実践的な学習の機会が提供されます。足場、内装、屋根修理、塗装といった現場を例に、使用材料や職人の役割、工程の流れ、雨天時の影響など、施工管理技士として事前に確認すべきポイントを具体的に学ぶことができます。これにより、知識の習得だけでなく、日本の建設現場に近い環境での体験を通して、施工管理技士という仕事への理解を深め、そのイメージを高めることが期待されます。大学卒業後は、ROY株式会社で1年間施工管理の現場経験を積み、建築施工管理技士2級の資格取得を目指します。
この取り組みは、インドネシアの若者にとって日本の建設業界で働く具体的な道筋を示すとともに、日本の建設業界にとっても施工管理分野における国際的な人材確保の新しい選択肢を広げることにつながるでしょう。
他大学へのプログラム展開
UPIに加え、SANGGA BUANA UNIVERSITY、PARAHYANGAN CATHOLIC UNIVERSITY（UNPAR）においても、土木工学専攻の学生を対象とした同様のプログラムを順次開始する予定です。大学1年生からの日本語教育カリキュラムの整備、大学2・3年次に実施される日本でのインターンシップ教育、建設施工管理技士2級取得に向けた学科試験対策など、教育環境を提供することで、日本での就労を見据えた高度人材育成の枠組みを構築します。
これらの取り組みを通じて、株式会社インドネシア総合研究所の協力を得ながら、日本での就労を希望する専門性の高い人材の受け入れ体制を、今後さらに拡充していく見込みです。
ROY建築研修センターの展望
ROY株式会社は、建築業界全体で深刻化する人手不足の解消を目指し、インドネシアに建築研修センターを開校しました。この施設では、日本で求められる専門的な職人技術と日本語教育を総合的に行い、実践力のある人材の育成を目指しています。
今後は、ジャカルタ・バンドン・バリ島での開校も計画されており、建設分野だけでなく、特定技能人材として飲食料品製造業や、2024年度から新たに追加されたタクシー・バス・トラック運転手分野への展開も計画しています。2029年には、年間3,000名の卒業生を輩出することを目標としています。
建築研修センターの詳細や取り組みについては、外国人技能実習生特設サイト「accept」にて紹介されています。
ROY株式会社の公式サイトもご参照ください。
また、ROYグループ会社には以下のサービスがあります。
