ASUSグラフィックスカード30周年記念モデル「ROG Matrix GeForce RTX 5090」が登場

ROG Matrix GeForce RTX 5090:ASUSグラフィックスカード30周年記念モデル

ASUS JAPAN株式会社は、ゲーミングブランドであるRepublic of Gamers(ROG)から、ASUSグラフィックスカードの30周年を記念した特別なモデル「ROG Matrix Platinum GeForce RTX™ 5090 – ASUS Graphics Cards 30th Anniversary Edition」を、2025年12月25日(木)に発売することを発表しました。この製品は、ASUSが30年間培ってきた設計の伝統を受け継ぎながら、新しい技術を取り入れています。

ROG Matrix Platinum GeForce RTX™ 5090

デザインの特徴

この記念モデルは、見た目にもこだわったデザインが特徴です。

  • 銅とアルミを組み合わせたハイブリッドヒートシンクと、金属の飾りが高級感を演出しています。

  • 背面はシンプルで、銅素材の質感が際立っています。

  • 2つのファンを囲む丸いフレームが、ユニークな形を作り出しています。

  • 「インフィニティミラー」と呼ばれるライティング機能を受け継いだ丸いパネルが、華やかな光の演出を可能にします。

ROG Matrix Platinum GeForce RTX™ 5090のファン部分

最大800ワットの電力供給

GeForce RTX 5090カードは、12V-2×6ケーブルまたはASUS BTFマザーボードのGC-HPWRスロットのどちらからでも電力を供給できます。どちらの方法でも最大600Wの電力を供給し、GeForce RTX 5090の性能を最大限に引き出すことが可能です。

BTFマザーボードを使っているユーザーは、12V-2×6ケーブルとGC-HPWRスロットの両方を同時に使うことで、供給できる電力を600Wから最大800Wに増やすことができます。これにより、より高い性能を目指すオーバークロック(部品の性能を限界まで引き出すこと)が可能になります。

3オンス銅層を採用したPCB(基板)

2011年に登場した「ROG Mars II Dual GTX 580」というグラフィックスカードでは、ASUSは3オンス(約85グラム)の銅層を持つ基板(PCB)を導入しました。これにより、熱が広がりやすくなり、電圧の低下を抑えることで、オーバークロック性能と安定性が向上しました。

今回のROG Matrix GeForce RTX 5090でも、この設計思想が受け継がれています。厚みのある3オンス銅層を基板に採用し、より多くの電力を供給できるように設計されています。これにより、最高の性能と安定性が実現されています。

0dBクーリングとメモリデフロスター技術

2014年に発売された「ROG Matrix GeForce GTX 780 Ti」では、ゲーム中の高い性能と、普段使いでの静かさを両立させたモデルとして登場しました。その中でも特に革新的だったのが「0dBファン技術」です。

今回のROG Matrix GeForce RTX 5090も、この0dBファン技術を採用しています。高い負荷がかかっているときは高性能なファンがしっかりと内部を冷やし、必要がないときはファンを完全に止めることで、静かさと冷却性能を両立しています。

さらに、新しいROG Matrixには、「ROG Matrix GeForce GTX 780 Ti」で初めて登場した特別なオーバークロック機能「メモリデフロスター(Memory Defroster)」も復活しました。これは、世界記録を狙うようなプロのオーバークロッカーにとって重要な機能で、特別な設定で有効にできます。メモリチップを「解凍」することで、非常に低い温度でのオーバークロック時に起こる「メモリコールドバグ」という問題を避けることができる、ASUSならではの技術です。

クアッドファン設計

ASUS NVIDIA GeForce RTX 50シリーズの最初の製品として登場した「ROG Astral GeForce RTX 5090」は、オーバークロックの競技で常に高い性能を発揮し、最高の性能を求めるPCユーザーに愛用されてきました。その理由の一つが、「第4のファン」の存在です。

このファンはカードの背面に組み込まれており、強力な垂直方向の空気の流れを作り出します。これにより、空気の圧力が最大20%高まり、ヒートシンク(放熱板)のフィン(薄い板)の密度を高めることが可能になり、優れた熱を逃がす性能を実現しています。

この4つのファンを持つ「クアッドファン構成」は、今回のROG Matrix GeForce RTX 5090でも採用されています。ファンの配置と特性がさらに改良され、性能、冷却能力、静かさのバランスが最適化されています。

液体金属サーマルコンパウンド

「ROG Matrix GeForce RTX 4090」は、ROGシリーズで初めて液体金属サーマルコンパウンド(熱伝導材)を採用したグラフィックスカードでした。この革新的な技術は、今回のモデルでも引き続き使われています。

液体金属は、従来の熱伝導ペーストよりもはるかに低い温度を実現できる優れた素材で、GPU(グラフィックス処理ユニット)の冷却効率を大きく高めます。ASUSは、特許を取得した独自の技術により、この液体金属を安全に、そして縦向きに取り付けても問題なく使えるようにしています。

フル銅製ベイパーチャンバー

2010年にASUSが発表した「ROG Ares」というカードは、ハイブリッド冷却システムを採用し、熱心なオーバークロッカーが高い動作速度を保てるように設計されていました。そのヒートシンクは、熱を伝えやすい銅を全面に使っていたのが特徴です。

その後継モデルである「ROG Ares II」では、さらに進化したベイパーチャンバー(気化冷却室)構造を採用し、冷却効率を一段と高めました。

現代の多くのGPUは、冷却効率、重さ、コストのバランスを考えて、銅製の土台とアルミ製のフィンを組み合わせた設計を採用しています。しかし、ROG Matrix GeForce RTX 5090は、その常識を超え、ASUSが特許を持つフル銅製ベイパーチャンバー技術と、アルミと銅を組み合わせたハイブリッドフィンを採用しています。これにより、GPUチップや電圧を調整する部分(VRM)の冷却性能を最大限まで高めています。外側には金属のような光沢のある飾りが施され、ROG Ares時代にPCを組み立てていたゲーマーの心もくすぐる仕上がりとなっています。

GPU Tweak IIIソフトウェア

ASUSの「GPU Tweak III」ソフトウェアは、GeForce RTX 50シリーズのグラフィックスカードに対応しており、簡単な設定変更や性能の監視ができます。

ユーザーは、カードの詳しい情報や状態を確認でき、さまざまな項目を簡単に調整できます。さらに、新しい機能として「OSDウィザード(OSD Wizard)」が追加され、GPU Tweak IIIの画面表示(OSD)をユーザーの好みに合わせてカスタマイズできるようになりました。

ROG Matrix RTX 5090には、ハードウェアの傾きを検知するセンサーが搭載されており、GPU Tweak IIIと連携してカードのたわみ(sag)を検出します。ユーザーは、現在のカードの位置を基準として設定でき、設定した基準を超えてカードが下がった場合には、画面に通知が表示されます。

また、ROG Matrix GeForce RTX 5090は、GPU Tweak IIIの「Power Detector+」機能にも対応しています。これにより、電源の供給に問題がある場合にすぐに検知して通知されるため、ユーザーはすぐに電源ケーブルの再接続などの対応ができます。

加えて、「Thermal Map(サーマルマップ)」機能も利用できます。これは、VRM、チョーク(コイル)、メモリチップなどに組み込まれた複数の温度センサーからリアルタイムの温度データを表示するものです。この情報により、ユーザーはシステム全体の冷却バランスを最適化し、ハードウェアを最高の状態で使い続けることができます。

製品の詳しい情報は、以下の製品ページで確認できます。
https://rog.asus.com/jp/graphics-cards/graphics-cards/rog-matrix/rog-matrix-rtx5090-p32g-30th/


Republic of Gamers(ROG)について

Republic of Gamers ロゴ

ASUSのゲーミングブランドであるRepublic of Gamers(ROG)は、PC本体だけでなく、ヘッドセット、モニター、イヤフォンなど、あらゆるゲーミングソリューションを提供しています。ROGという名前には、「ゲーマー共和国を作り、ゲームが好きな人たちが集まって楽しい国を作ろう」という思いが込められています。ROGが追求する革新的な技術と、「Start with People:人を中心に据えた製品開発」の考え方は、多くの分野で評価されています。

ASUSについて

ASUS ロゴ

ASUSは、世界で最も革新的で直感的なデバイス、部品、ソリューションを提供し、世界中の人々の生活を豊かにする素晴らしい体験を届けるグローバルなテクノロジーリーダーです。ASUSには5,000人の研究開発専門家チームがあり、品質、革新性、デザインの分野で毎日11以上の賞を獲得しています。また、Fortune誌の「世界で最も賞賛される企業」にも選ばれています。

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