スキルアップ wpmaster 2025年12月22日 0 コメント

ベリサーブ、AI技術で活躍する人材を育てる「第2フェーズ」研修を開始

株式会社ベリサーブは、社員のAI技術に関する能力を高めるための教育プログラム「第2フェーズ」を開始しました。これは、AIを活用した製品の品質を保証する現場で、すぐに役立つ人材を育てることを目的とした「生成AIアドバンスド研修」です。

ベリサーブのAI活用の取り組みについては、以下のページで詳しく紹介されています。

AI人材育成

AI技術の進歩と人材育成の必要性

近年、文章や画像を自動で作る「生成AI」をはじめとするAI技術が大きく進歩し、製品の品質を保証する分野でもAIの活用が急速に広がっています。

ベリサーブは、全ての社員が仕事でAIを使いこなせるようになることを目指し、AI人材の育成を進めています。この教育プログラムは「初級」「中級」「上級」の3つの段階に分かれており、それぞれの段階で目指すAI人材像が決められています。

2025年7月からは、全ての社員を対象に初級の「生成AIファンダメンタル研修」が始まり、AIの基本的な仕組みを理解し、日常業務で使える人材が育ってきました。この初級研修によって、日々の仕事でAIを使うことが広がりましたが、お客様にAIを使った提案をするためには、もっと実践的で高度なAIのスキルが必要になります。そこで、品質保証の現場で実際に活躍できる人材を増やすため、AI製品のテストを設計したり、実行したりできるエンジニアを育てる中級の「生成AIアドバンスド研修」を、初級研修を終えた社員や中級レベルの技術を持つ社員向けに開始しました。

この研修の実施により、高度なAIスキルを持つ人材をさらに増やし、会社全体でAI技術の活用をさらに加速させることを目指しています。

「生成AIアドバンスド研修」の内容

この研修は、「AI技術が組み込まれた製品のテストを設計し、実行できる」ようになることを目的としています。AIに関する深い知識と、その知識を使って問題を解決する力を身につけます。

カリキュラムの内容は以下の通りです。

生成AIアプリケーションのテストの特徴とプロセス
生成AIを組み込んだアプリケーションについて、開発者の視点を持って理解することを目的としています。普通のアプリケーションとの違いや特徴、テストの進め方、品質保証で大切なことなどを学びます。
テストプロセスに沿った演習
AI製品の品質保証を行う上で意識すべきポイントを押さえながら、概念モデリング、評価観点抽出、メトリクス設計、テスト実装の各プロセスの演習を行います。
関連技術
生成AIアプリケーションの品質を良くするための関連技術であるデータ生成、レッドチーミング※1、モニタリング、ガードレール※2の内容を習得します。

※1 レッドチーミング：攻撃者がどのようにAIシステムを攻撃するかの観点で、AIの安全性を確保するための体制や対策がどれだけ有効かを確認する評価方法です。
※2 ガードレール：ユーザーの入力やAIの出力（LLMの出力）をチェックし、問題のある内容や危険な指示（プロンプト文）を制限するための方法です。