熟練不要の水平調整技術「レベル出しDX」が都産技研アワードを受賞
2026年3月12日、株式会社Any Designが開発した熟練不要の水平調整技術「レベル出しDX」が、東京都立産業技術研究センターの「INNOVATION PARTNERSHIP AWARD 2025」を受賞しました。この技術は、製造業における熟練技術者の不足や作業の属人化といった課題の解決に役立つと期待されています。

東日本大震災を契機に創業
2011年の東日本大震災では、多くの工場で生産設備の設置レベル(水平精度)が狂い、復旧には熟練した作業者による精密な水準器の操作が不可欠でした。この経験から「ものづくりの基礎となる装置のレベル出しを、誰でも正確に行える環境が必要」という考えのもと、株式会社Any Designは2011年に創業しました。
同社は、デジタル精密水準器「LevelMan」を中心に、レベル出し作業のデータ共有や自動化を実現する技術の開発を進めてきました。
熟練作業に依存しない「レベル出しDX」
Any Designが推進する「レベル出しDX」の中心にあるのは、デジタル精密水準器「LevelMan」です。このシステムは、独自の無線通信と専用アプリケーションを使い、複数地点の測定結果をリアルタイムで共有できます。
最大10地点の傾きを同時に測定した実績があり、複数の作業者が同じデータを確認しながら調整作業を進めることが可能です。これにより、これまで熟練技術者の経験に頼っていたレベル出し作業が効率化され、作業の属人化解消や判断スピードの向上につながります。

8年間の産学連携による技術開発
Any Designは2016年から東京都立産業技術研究センターと協力し、測定技術と調整技術の研究開発を進めてきました。その結果、以下の製品を開発・製品化しています。
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デジタル精密水準器「LevelMan」
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2026年3月現在、同社によると世界初の全自動水準器校正装置「CalibMan」(水準器の校正作業を自動化)
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2026年3月現在、同社によると日本初の全自動レベル調整システム「AdjustMan」(装置の水平調整を自動化)
これらの技術は、製造設備の設置や保守作業の効率を高め、品質の安定に貢献しています。

今後の展開
Any Designは、「レベル出しDX」を通じて、誰でも一定の精度で作業できる環境の実現を目指しています。今後も、工作機械や産業機械の設置・保守分野において、生産性の向上と省人化に貢献するため、さらなる技術開発を進めていく方針です。
会社概要
株式会社Any Designは、東京都に所在地を置き、精密測定機器・調整装置の開発を事業内容としています。


