西尾レントオール、大阪・咲洲地域でレンタルスペースセンターを本格運用開始 ~建設業界の生産性向上を支援~

西尾レントオール株式会社は、2026年1月より大阪・咲洲地域に2つのレンタルスペースセンター(RSセンター)を開設し、本格的な運用を開始すると発表しました。このセンターは、建築設備工事の生産性向上を目的とした「設備のユニット化」を支援するものです。

広々とした空の工業用建物の内部

建設業界の課題と「設備のユニット化」

現在の建設業界では、作業員の不足や、設備工事に時間がかかることで工事全体の期間が長くなるなど、様々な課題が続いています。これらの課題を解決する方法として、西尾レントオールが注目しているのが「設備のユニット化」です。

「設備のユニット化」とは、工場などの管理された場所で高品質な設備ユニットを作り、それを現場に運んで取り付ける方法です。これにより、現場での作業を減らすことができ、安全性が高まるだけでなく、ゴミの削減にもつながります。さらに、工事のミスが減ることで、作業全体の効率が上がり、作業時間を大幅に短くすることが可能になります。

西尾レントオールは、設備工事の効率が上がることが、最終的に建設業界全体の発展につながると考え、この「設備のユニット化」を支える「レンタルスペース事業」を進めています。これまで中部地方や中国・四国地方でRSセンターの試験運用を行ってきましたが、2026年1月からは大阪・咲洲地域で新たに2拠点を設け、本格的に運用を開始します。

大阪・咲洲地域の2つのRSセンター

新たに開設される2つのRSセンターは以下の通りです。

咲洲レンタルスペースセンター

近代的な倉庫または工場内部

  • 名称: 咲洲レンタルスペースセンター(略称 咲洲RSセンター)

  • 住所: 大阪市住之江区南港北1丁目11番55号(西尾レントオール R&D 国際交流センターB棟内)

  • 事業内容: レンタルスペース、加工場、ユニット施工ができるスペース

  • 延べ床面積: 9,983.91平方メートル

  • 区画: 450平方メートル~大空間

咲洲第2レンタルスペースセンター

  • 名称: 咲洲第2レンタルスペースセンター(略称 咲洲第2RSセンター)

  • 住所: 大阪市住之江区南港中1丁目2番90号

  • 事業内容: レンタルスペース、加工場、ユニット施工ができるスペース

  • 延べ床面積: 13,223平方メートル

  • 区画: 800平方メートル~大空間

レンタルスペース事業の概要

レンタルスペース事業は、設備工事業者向けに、資材を置く場所や加工する場所、ユニットを組み立てる場所として利用できる空間を提供する事業です。これらの機能を持つ拠点を「RS(レンタルスペース)センター」と呼んでいます。

この事業は、大きく2つのサービスで構成されています。

  1. デリバリースペースレンタル事業
    工事期間中に資材を一時的に置く場所を提供します。スペースだけでなく、資材の運搬に必要な機材のレンタルや、運送業者の手配も行い、スムーズな輸送計画をサポートします。これにより、建設現場への最後の輸送(ラストワンマイル輸送)の発展を支えます。

  2. レンタル・ラボ事業
    「設備のユニット化」のような、現場の外(オフサイト)で行う加工や組立作業のためのスペースを提供します。「設備のユニット化」には、初期投資の費用が大きいことや、仮の組立場所の確保が必要なことなど、いくつかの課題があり、全国的にもまだ広く採用されているわけではありません。西尾レントオールは、総合レンタル会社としての強みを活かし、作業スペースの提供だけでなく、作業に必要な機械をレンタルすることで、「設備のユニット化」を始める際のハードルを下げます。また、「設備のユニット化」を行う作業チームの紹介も行っています。

今後の展望

西尾レントオールは、新たに開設する大阪・咲洲地域の2つの拠点を活用し、今後本格化する夢洲地域の統合型リゾート施設(大阪IR)の建設工事において、「設備のユニット化」に関する実証を進めていく予定です。

また、この取り組みは首都圏をはじめ、全国への展開も視野に入れており、3年後には国内10拠点のRSセンターの運用を目指していくとのことです。

詳細については、西尾レントオール公式ホームページのお知らせをご覧ください。

×