現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」最新版、AR機能で施工イメージを可視化

福井コンピュータ株式会社は、現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」の最新版にAR(拡張現実)機能を追加し、2026年1月20日(火)にリリースすることを発表しました。

ARアプリの画面で、建設中の建物の3Dモデルが現実世界に重ねて表示されている。足場や構造物が青と赤で表現されており、オクルージョンなどの機能ボタンが見える。建設現場でのAR活用を示す画像です。

建設現場のデジタル化を推進

国土交通省は、2025年度から直轄工事におけるICT施工(土工・浚渫工(河川))を原則化するなど、全国的にICT施工の普及を進めています。また、ARやVRといった新技術を活用した業務効率化も積極的に呼びかけています。

このような業界の動きを受けて、「FIELD-TERRACE」にAR機能が開発され、新しいプランとして提供されることになりました。これにより、福井コンピュータが提供する建設CAD「EX-TREND武蔵」や「TREND-CORE」で作成した2D図面や3Dモデルを、AR機能を使って現場に重ね合わせることが可能になります。これにより、日々の業務の中でデジタルデータを手軽に活用できる環境が提供されます。

AR機能で現場の見える化と誘導をサポート

施工イメージの共有

新しく追加されたAR機能では、これまで計測に利用していた図面や路線、構造物データと実際の現場を重ね合わせることができます。これにより、施工前や工事測量前に施工状況をイメージし、関係者間で共有することが可能になります。

平面図や横断図を現場に投影する「図面AR」では、3次元設計モデルがなくても施工イメージを体験できます。「路線AR」では中心線形のあるデータを、「構造物AR」ではTIN(中心線形なし)データを投影できます。これにより、既設構造物との干渉チェックや不整合の確認、作業員への教育、発注者との合意形成、地下埋設物の可視化など、幅広い用途での活用が期待されます。

建設現場や土木工事で利用されるAR(拡張現実)アプリケーションの操作画面を示しています。実際の道路や風景に、図面、路線、構造物などの3Dデジタルモデルが重ねて表示されており、オクルージョンや配置調整といった機能を使って、現場での計画やシミュレーションが行われている様子がわかります。

ARを活用した誘導機能

杭打ちや丁張設置などの作業で目標点へ誘導する際にも、AR機能が役立ちます。従来は測量機器の方向へ端末を向けて移動方向を把握する必要がありましたが、AR誘導機能を使うことで、端末の向きを気にせず、映像を通して移動方向を確認できるようになります。この機能は、「FIELD-TERRACE」が対応する自動追尾可能なすべての測量機器で利用できます。

AR機能を使った目標点までの誘導アプリの画面です。現実の風景に方向を示す矢印や、距離、標高差などの情報が重ねて表示されており、現場での活用を促しています。

基本機能の改善と新プラン

この最新版では、基本機能も使いやすくなっています。

  • 3D背景図面の表示に対応し、FIELD-TERRACE内で3D形状を見る際に平面図を背景として表示できるようになります。

  • TINデータの色設定機能が追加され、土工と排水設備など、モデルのグループごとに色分けができるようになり、データの視認性が向上します。

  • 操作画面のボタン名称や配置が見直され、より直感的に操作できるデザインに変更されます。

価格プラン(税別)

  • Standard:42,000円(年間)※基本計測機能

  • Professional:84,000円(年間)※3D計測機能など

  • Professional Plus:126,000円(年間)※ARを含むフル機能

※Professional PlusプランのAR機能を利用するには、ARCoreを搭載したデバイスが必要です。

接続機器の追加

2026年2月17日(火)のアップデートで、ニコン・トリンブル社製の「Trimble R780-2」と「R580」が接続機器に追加される予定です。

「FIELD-TERRACE」のAR機能追加により、建設現場でのデジタルデータ活用がさらに進み、業務効率化に大きく貢献することが期待されます。製品の詳細については、以下のリンクをご覧ください。

FIELD-TERRACE 製品ページ

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