株式会社Fujitaka、AIドローンでクマ対策を自動化する新ソリューションを提供開始
クマ被害の増加と新たな対策
近年、全国各地でクマの出没が増え、人身事故などの被害が深刻化しています。これまでのクマ対策は、人が見回りを行ったり、檻を設置したりすることが中心でした。しかし、広範囲を常に監視することの難しさや、夜間・悪天候時の対応、そして見回りによる人的リスクが課題となっていました。
このような状況に対応するため、株式会社Fujitakaは、DJI社のドックステーション「DJI Dock3」を使った設置型遠隔操作ドローンシステムを2025年11月から運用しています。このシステムは、クマ対策における人手不足の解消や人的被害の抑制を目指しています。

新しいクマ対策システムの特長
株式会社Fujitakaが提供するこのシステムには、以下のような特長があります。
1. 自動で動くドックステーション
ドローンを収納し、充電する基地となる「DJI Dock3」は、ドローンの離陸や着陸、充電をすべて自動で行います。これにより、人がいなくても決まった時間にドローンが巡回して監視できます。山の中や人が立ち入りにくい場所にも設置でき、電源と通信設備があればすぐに使えます。
2. AIがクマを自動で発見
ドローンに搭載された特別な機能とAI(人工知能)が、クマの姿を高い精度で自動的に見つけ出します。株式会社セキドと「くまくま園」による実験で、その精度は実用レベルであることが確認されています。夜間でも赤外線カメラを使ってクマを見つけられるため、24時間体制での監視が可能です。

3. クラウドで遠隔操作と情報共有
システムはインターネット上のクラウドとつながっており、パソコンから遠く離れた場所でもドローンを操作できます。クマを見つけると、その情報がリアルタイムで関係者に通知され、映像もすぐに共有されます。これにより、自治体や警察、地域住民に素早く情報が伝わり、避難指示や注意喚起が効果的に行えます。

4. クマを追い払う警告機能
クマを発見した際には、ドローンから警告音を出したり、光を当てたりしてクマを安全に遠ざけることができます。警告のパターンは、地域やクマの行動に合わせて変えることが可能です。
今後の展開とトライアルサービス
このドローンソリューションはこれまで、太陽光発電施設の監視や点検、建設現場の状況確認などにも使われてきました。今後は、クマ対策としてこのシステムを広めることで、人手不足の解消や人的被害の抑制に貢献していくことが期待されます。
株式会社Fujitakaは、設置型遠隔操作ドローン「DJI Dock 3」のトライアルサービスも提供しています。これは、ドローンを自動で運用したいと考えているお客様に向けて、事前に現場での設置工事や飛行計画の作成、実際の飛行テストを行い、導入前にその効果を確認できるサービスです。
詳細はこちらで確認できます。
https://www.fujitaka.com/news/detail/post-9042/
株式会社Fujitakaについて
株式会社Fujitakaは、「省人化・ロボット化・次世代化」をテーマに、券売機や入退場ゲートシステムなどの省人化ソリューション、無人ビジネスの開業支援、商業施設の設計・施工、業務用機器のメンテナンスなど、様々な商品やサービスを提供しています。ドローン事業では、国土交通省認定のドローンスクール運営や、ドローン機体の販売、インフラ点検、測量、農薬散布といった幅広いサービスを展開しています。
株式会社Fujitakaのウェブサイト:
https://www.fujitaka.com/


