日研トータルソーシングが「ドローン測量BPOサービス」を開始、建設業界の人手不足と高齢化に対応

日研トータルソーシング株式会社は、建設業界の課題解決を目指し、「ドローン測量BPOサービス」を開始しました。このサービスは、働く人の高齢化や人手不足が進む建設現場を支援するものです。

建設業界の現状と課題

国土交通省の発表によると、建設業界で働く技能者のうち、60歳以上の人が約4分の1を占めている一方で、29歳以下の若い人は全体の約12%にとどまっています(※1)。この状況から、ベテランの技術者が高齢化し、若い世代が不足していることがわかります。これにより、現場での技術の引き継ぎが難しくなるという問題が起きています。

また、これまでの測量方法では、広い範囲を測るのに多くの時間と人手が必要でした。さらに、測量の正確さや現場の安全面でも改善の余地がありました。

※1参照:国土交通省「国土交通省・厚生労働省の令和8年度概算要求の概要

「ドローン測量BPOサービス」の概要

日研トータルソーシング株式会社は、未経験からでも働ける若い人材の採用や育成に力を入れるとともに、建設業界のデジタル化(DX)を進めるために、ドローンを使った「ドローン測量BPO(業務受託)サービス」を始めました。このサービスでは、ドローンと3Dデータを組み合わせ、測量業務を専門に引き受けることで、従来の測量で課題となっていた時間、コスト、安全面の問題を解決へ導きます。

ドローンを使った測量では、広い場所の地形データを短時間で、しかも高い精度で取得できます。これにより、現場での作業が効率的になり、安全も高まります。日研トータルソーシング株式会社が測量業務を引き受けることで、建設コンサルティング会社や測量会社、工事を請け負う会社、そして現場の担当者は、本来の重要な仕事に集中できるようになります。このサービスは、「人手不足の解消」と「ICT(情報通信技術)を使った工事の推進」の両面から、建設業界がこれからも成長していくことを力強くサポートします。

ドローンコントローラーを操作する男性

今後の展開と人材育成

日研トータルソーシング株式会社は今後、測量の前後の工程(例えば、工事でできたものの管理や測量の計画を立てるお手伝いなど)にも対応範囲を広げ、現場がもっと効率よく、計画的に作業を進められるようにサポート体制を強化していく予定です。さらに、ドローンを使った点検業務も視野に入れ、安全と生産性を高める仕組みを作っていく計画です。

また、測量やCAD(設計支援ソフト)、ドローンの操縦など、複数の業務をこなせる人材を育てることにも力を入れます。測量関連やドローン操縦の資格を取るための社内支援制度を充実させたり、一等・二等無人航空機操縦士などの資格取得に向けた学習環境を整えたりします。これからも、計画的で効果のある人材育成を進め、「人的資本創造企業」として、社員の技術力向上とキャリア形成を支援し、建設業界の次の世代を担う人材を育てることに貢献していきます。

ホバリングするドローン

日研トータルソーシング株式会社について

日研トータルソーシング株式会社は、「人的資本創造企業」として、さまざまな業種や職種で活躍する人々を「人的資本」ととらえています。人材ソリューションを通じて、働く人、企業、そして社会の可能性を広げることを目指しています。

会社に関する詳細は、以下のリンクから確認できます。

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