建設DX・i-Construction wpmaster 2025年12月10日 0 コメント

応用地質の「OCTAS Modeler」がNETISに登録 – 3次元地盤モデルで建設現場を効率化

応用地質株式会社が開発した3次元地盤モデル構築・管理システム「OCTAS Modeler（オクタスモデラー）」が、国土交通省の新しい技術情報提供システム「NETIS（ネティス）」に登録されました。この登録により、公共工事での活用が期待されます。

NETISは、国土交通省が新しい技術を広く知らせ、公共工事で活用してもらうためのシステムです。今回登録された「OCTAS Modeler」は、地盤の情報を3次元のモデルとして簡単に作り、まとめて管理できる技術です。

この技術を使うことで、これまでいくつかのソフトを組み合わせて行っていた作業が、一つのソフトでできるようになります。これにより、工事の進め方がよりスムーズになり、費用を抑え、工期を短くすることに役立ちます。

NETIS登録情報

近年、古いインフラ施設の維持管理や、自然災害への備えが重要になっています。これに対応するため、建設現場では「BIM/CIM（ビムシム）」と呼ばれる、建物の情報をコンピューター上で一元管理する技術や、地盤データの高度な活用が求められています。

「OCTAS Modeler」は、こうした社会のニーズに応えるために開発されました。このシステムを使えば、ボーリング調査で得られた地盤のデータを3次元でわかりやすく表示し、地層や土の性質、固い地盤の位置、地形などを立体的なモデルとして作成できます。

OCTAS Modelerは、このような地盤情報をオープンな形式でまとめて管理できます。さらに、ドローンで撮影した空からの写真データや、建物の3次元モデルと重ねて表示したり、好きな場所の断面図を簡単に作ったりする機能も備わっています。

詳細については、以下のページもご覧ください。

応用地質は、「OCTAS Modeler」のNETIS登録をきっかけに、このシステムの普及をさらに進めていく考えです。複雑だった作業を効率化することで、工事の進め方を改善し、コストを減らし、生産性を高めることを目指します。

そして、公共事業やインフラ整備、災害を防ぐ取り組みなど、幅広い分野でこのシステムが使われることで、建設業界のデジタル変革（DX）を後押しし、より安全で安心な社会づくりに貢献していくとしています。

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