建物の「熱のムダ」と「CO₂排出量」を見える化、グローバルゲイツが新技術導入でホテル・ビルオーナーを支援
株式会社グローバルゲイツは、2025年11月より、カナダのQEA Tech社と業務提携し、同社の持つ建物の外皮診断技術を日本国内で提供開始します。
この技術は、AIとドローンを使って建物の「熱のムダ」や「CO₂排出量」を詳しく分析できるもので、ホテルやビルのオーナーが脱炭素経営、省エネ、そして建物の資産価値を高める取り組みを一度にサポートします。

なぜこの技術に注目したのか
グローバルゲイツは、日々のホテル客室清掃業務を通じて、建物の抱える様々な問題に気づいてきました。「外気が入りやすい部屋」や「空調が効きづらい部屋」、「結露しやすい部屋」といった問題は、お客様の満足度や運営効率に大きく影響します。
これらの問題の原因の多くは、建物の外壁の劣化など、外側にあることが分かっています。そこで、建物の「外側の品質」を科学的に詳しく調べられるQEA Tech社の技術に注目し、今回の提携に至りました。

QEA Tech社の技術とは
QEA Tech社は、ドローンで撮影した建物の外壁の赤外線画像を、独自のAIで解析する技術を持っています。これにより、「熱損失」「劣化」「断熱不良」といった問題箇所を数センチ単位で正確に特定できます。
この技術には、主に以下の4つの特徴があります。
- AIとドローンで高精度な外壁チェック: ドローンが撮影した画像とAIの解析により、建物の状態を細かく把握します。
- 「熱のムダ」をCO₂排出量で表示: 建物から逃げる熱がどれくらいのCO₂排出量に相当するかを数値で示します。
- 改修した場合の「費用対効果(ROI)」を自動算出: もし建物を改修した場合に、どれくらいの費用がかかり、どれくらいの効果が得られるかを自動で計算します。
- 3Dレポートで情報共有: 診断結果は3Dレポートとして提供され、管理者から現場スタッフ、経営層まで、誰もが同じ情報を分かりやすく共有できます。

日本市場における先進性
日本では、建物の外壁点検は、現在も「目視」や「打診」といった人の手による方法が一般的です。熱の損失やCO₂排出量まで詳しく可視化できる技術は、まだほとんど普及していません。
QEA Tech社の技術は、この点で非常に優れており、現状で同レベルの診断ができる企業は日本にはほとんど存在しないと言えます。この技術は、今後の日本の建物管理市場をリードする存在になるでしょう。

今後の展望
グローバルゲイツは、これまでの客室清掃で培ってきた建物の「内部品質」の管理に加え、今回の提携により、外壁を含む「外部品質」や「環境価値」の改善までサポートできる体制を整えました。
今後も、ホテルやビルを運営するお客様が、脱炭素経営、省エネ、そして資産価値の向上を同時に達成できるよう、ESG経営を支援し、環境に優しい社会の実現に貢献していきます。

企業情報
キューイーエー・テック・ジャパン株式会社
カナダのQEA Tech社の日本法人として、2024年1月に設立されました。AIとドローンを使った建物外皮診断に特化しており、エネルギー効率の向上やESG評価、メンテナンスの最適化を支援する技術を提供しています。これまでには、上野国立美術館や東京ビッグサイトなど、日本の重要な公共施設や建物の診断も実施しています。
キューイーエー・テック・ジャパン株式会社について詳しくはこちら

株式会社グローバルゲイツ
ホテルハウスキーピングマネジメント事業を主な業務としており、高級ホテルからビジネスホテルまで、客室や共用部分の清掃、設備の管理・運営を行っています。長年の経験で培った高い技術力と、環境に配慮した製品の取引など、多岐にわたる事業を展開しています。



