大阪工業大学が「生成AI時代のプログラミング教育」を公開、学生がAIと共創しゲームを開発

大阪工業大学は、情報科学部実世界情報学科の1年生を対象に、生成AIを適切かつ効果的に使いこなせる人材を育てるための新しいプログラミング教育を始めました。この取り組みでは、オンライン教材と生成AI、さらに実践的なチーム開発を組み合わせ、C言語の基礎からプログラムの作成、そして発表までを体験しながら学べる教育モデルが作られています。
2026年1月14日には、学生たちが生成AIと協力して開発したゲームの作品発表会が開かれます。
授業の具体的な内容
これまでのプログラミング授業が「文法を覚えること」を中心としていたのに対し、この新しい授業では、企業と生成AIの力を借りて、段階的・実践的・協働的な学習方法を取り入れています。1年生のうちから生成AI、GitHub、Visual Studio Code(VSCode)を本格的に使って開発を進めるという、珍しい取り組みが行われています。
1. 「paizaラーニング」で基礎力を固める
paiza株式会社が提供するオンライン学習サービス「paizaラーニング」を使って、C言語の基本的な文法を効率よく学びます。この教材は1回約3分の短い動画で構成されており、「ロジック力」や「周辺知識」なども分かりやすく学べます。学生は自分のペースで確実に基礎を身につけることができます。
2. VSCode × 生成AI × GitHubで開発環境を整える
学生は自分のノートパソコンにC言語の開発環境であるVSCodeとGitHubを導入し、実際のソフトウェア開発に近い形でプログラミングの練習をします。環境の準備やGitHubを使ったチームでの作業など、開発の基本的なスキルを体系的に学びます。
3. 生成AIとの共創でオリジナルゲームを開発
5人1組のチームでゲームを企画し、生成AIを活用しながらプログラムの設計、作成、発表を行います。これは、アイデアを生成AIと協力して形にする「協働的な学び」です。AIが作ったコードを読み解き、必要に応じて修正したり改善したりする過程も重視されており、「AIに任せっぱなし」ではない実践的な力を育てます。
企業との連携で実践力を高める
この授業は、大学(教育の計画)と企業(教材や支援)が密接に協力して行われています。企業の教材を取り入れることで、基礎から応用、そして実際の制作までを一貫して学べるカリキュラムが実現しています。学生たちは、授業で習っていない機能や方法も自分で調べて取り入れるなど、自主的に学習に取り組む姿が見られます。
最終回の作品発表会にはpaiza株式会社も参加し、学生たちの発表に対して評価を行う予定です。また、優れたチームは表彰されます。
生成AI時代に求められるスキルを育成
生成AIが急速に普及する現代において、AIを安全に使いこなし、その仕組みを理解しながら活用する力は非常に重要です。この授業は、C言語をテーマに、プログラミングの基礎力、AIを理解し使いこなす力、協力してものづくりをする力、そして実践的な開発経験を1年生の段階で育むことを目指しています。これは、大学教育における生成AIを活用した新しいプログラミング教育モデルとなるものです。「AI活用の土台となる論理的な考え方とプログラミングの理解を身につけた学生を育てる」という点で、社会的に大きな意味を持つ取り組みと言えるでしょう。
作品発表会について
学期を通して学んだC言語の基礎、開発環境の準備、GitHubを使ったチーム開発、そして生成AIを用いたコードの作成や改善の成果を学生自身が発表します。生成AIを取り入れた教育が学生の学びにどのような影響を与えているかを直接知る良い機会となります。
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授業科目: 「C演習I」
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日時: 2026年1月14日(水)11:00〜12:40
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場所: 大阪工業大学 枚方キャンパス(大阪府枚方市北山1-79-1)1号館5階 第1情報処理演習室
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発表内容: オリジナルゲームのデモと、開発プログラムの工夫についての説明
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