リバスタとMODEが建設現場の安全と効率を高める新システム連携機能の提供を開始

建設現場の「見える化」をさらに進化

株式会社リバスタとMODE, Inc.は、建設現場のICT機器ソリューション「BANKEN（バンケン）」の一つであるデジタルサイネージ「BANKEN サイネージ」と、MODEが提供する現場データ統合ソリューション「BizStack」のシステム連携機能（ベータ版）の提供を開始しました。

この連携機能を使うことで、建設現場内の映像や風速、振動といった環境に関するデータがデジタルサイネージに表示できるようになります。これにより、建設現場の生産性と安全性をさらに高めることを目指しています。

開発の背景にある建設現場の課題

建設現場では、工事の状況をタイムリーに共有することが、作業の効率アップや安全を守る上でとても大切です。しかし、人手不足や複雑な下請け構造のため、現場で働く人たちの間での情報共有が難しくなっています。

また、2024年の労働安全衛生法の改正など、国のルールが厳しくなっていることもあり、安全管理をより高度にする必要が出てきています。そのため、「現場のデータをリアルタイムで共有し、活用したい」というニーズが高まっています。

リバスタはこれまで、建設現場の施工管理サービス「Buildee（ビルディー）」を提供し、日々の打ち合わせでの連絡調整や入退場管理、安全書類の作成、作業の進み具合の管理などを効率化してきました。「BANKEN サイネージ」は「Buildee」と連携し、作業予定や現場に入る人の資格情報などを自動で表示し、現場での情報共有や安全意識の向上をサポートしています。

一方、MODEの「BizStack」は、建設や製造、物流などの現場で発生する様々なデータをつなぎ、センサーやカメラからのIoTデータ、既存の業務システムからの情報をリアルタイムで集めて分析することで、業務の効率化や安全管理の高度化を実現しています。

現場ではセンサーやカメラなどから得られるデータが急速に増えていますが、現場で働く人たちがこれらの情報をリアルタイムで確認できる仕組みはまだ十分ではありません。そこでリバスタとMODEは、現場の状況を「見える化」し、現場全体で工事状況などをリアルタイムに共有できる仕組みを作るために、今回の機能開発に着手しました。

連携機能の概要と期待される効果

この連携機能では、温湿度計や風速計、カメラ、機材の稼働状況を把握するIoT機器などを活用します。「BizStack」で集められ、分析されたデータは、「BANKEN サイネージ」に送られ、リアルタイムでデジタルサイネージに表示されます。

これにより、危険な作業が行われる際に周囲の状況をより正確に監視できるようになるほか、天候や作業環境の変化に合わせて現場での判断を素早く行えるようになります。現場にいる全員が同じ情報を共有できる「共通のダッシュボード」として活用されることも期待されています。

このベータ版機能は、2025年12月10日（水）から12日（金）に東京ビッグサイトで開催される「第10回JAPAN BUILD TOKYO内 第5回 建設DX展 東京」のリバスタのブースにて、デモンストレーションで紹介されます。温湿度、風速、粉塵、カメラなどの情報が現場でどのように見えるようになるかを確認できます。

正式な提供は来春ごろを予定しています。

今後の展望

今回の連携機能は、「BANKEN サイネージ」と「BizStack」の両サービスを利用しているお客様向けに、ベータ版として順次案内されています。今後は、「Buildee」に登録されたデータと「BizStack」の連携も検討していく予定です。現場の作業予定や内容の情報と、IoT機器から得られるデータを組み合わせることで、「作業計画と実績の分析」や「安全リスクの提示」などに役立てることを目指します。

さらに、リバスタが開発を進めている工事車両管理サービスなどの新しいサービスでも、システム連携を進めていき、将来的には現場での活用価値を最大限に高める連携を実現することを目指しています。

各サービスの詳細については、以下のサイトをご覧ください。

• BANKEN：https://device-banken.jp/

• BANKEN サイネージ：https://device-banken.jp/digitalsignage/

• BizStack：https://www.tinkermode.jp/bizstack

• Buildee：https://service.buildee.jp/

各社の概要

＜MODEについて＞
MODE, Inc.は、現場のリアルタイムデータを統合する「BizStack」を開発・提供する、シリコンバレー発の企業です。建設、製造、物流などの現場が抱える人手不足や業務の属人化といった課題に対し、デジタル技術と現場の知識に基づいたアプローチで、多くの企業のDXを支援しています。

会社名：MODE, Inc.
代表者：CEO / Co-Founder 上田 学
所在地：1840 Gateway Dr. Suite 250 San Mateo, CA 94404 USA
設立：2014年7月
事業内容：現場データ統合ソリューション「BizStack」の企画・開発・提供
URL：https://www.tinkermode.jp

＜リバスタについて＞
株式会社リバスタは、「『つくる』の現場から、世界を変える。」をミッションに掲げ、ICTの力を活用して建設業界が抱える様々な課題の解決に取り組んでいます。持続可能性の推進、現場DXの推進、現場の活性化の3つの領域で、建設業界に携わる人たちとの協力により多角的なソリューションを提供し、業界の持続的な発展に貢献することを目指しています。主なソリューションとして、電子マニフェストサービス「e-reverse.com」、建設現場のCO2算定サービス「TansoMiru」、建設現場施工管理サービス「Buildee」、建設現場ICT機器ソリューション「BANKEN」、施工管理業務の標準化・ノウハウ継承を支援するサービス「GENBATON」、建設技能者向けポイントサービス「ビルダーズポイント」などを提供しています。

会社名：株式会社リバスタ
代表者：代表取締役 高橋巧
所在地：東京都江東区豊洲5-6-36 豊洲プライムスクエア9F
資本金：1億円
URL：https://www.rvsta.co.jp