スリーフィールズとサイバートラスト、C2PA技術で映像コンテンツの信頼性保証ソリューションを共同開発

映像コンテンツの信頼性確保へ、C2PA技術を活用した共同開発が始動

スリーフィールズ株式会社とサイバートラスト株式会社は、映像コンテンツの真正性を保証するソリューションの共同開発に向けた技術提携を発表しました。この取り組みは、国際的なコンテンツ真正性技術標準である「C2PA」を活用し、映像の撮影・編集履歴を安全に記録・検証することで、改ざん検出と信頼性向上を実現することを目的としています。

近年、生成AI技術の進化により、映像コンテンツの作成や改ざんが容易になり、著作権侵害やディープフェイクといった社会的な問題が深刻化しています。特に、建設、インフラ、製造、自治体といった産業分野では、監視映像や点検記録、証拠映像など、映像データの信頼性が極めて重要視されています。

C2PA署名による録画ファイルの信頼性比較

C2PA技術とは

C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)は、デジタルコンテンツの出所や真正性を検証可能にするための技術標準を策定する国際的な業界連合です。この技術は、画像や動画、文書などに対し、作成者や編集履歴、生成AIの使用有無といった情報を暗号的に付与することで、改ざんの有無や信頼性を確認できる仕組みを定めています。

共同開発の具体的な取り組み

今回の提携では、スリーフィールズが提供する映像クラウドサービス「TStocker」の映像データに、サイバートラストの「iTrust C2PA用証明書」を組み合わせます。これにより、「いつ、どこで、どのように撮影し、編集されたか」という映像の来歴情報(プロビナンス)をC2PA技術で記録・保管し、第三者でも検証できるソリューションの実現を目指します。

共同開発は以下の分野で進められます。

  1. 映像データとC2PA技術の統合
    スリーフィールズの特許技術を用いて保存される映像ストリームやプローブデータに対し、来歴情報の安全な記録と電子署名を付与します。TStockerに保管された映像データの加工・共有、および利活用において、改ざん検出と履歴のトラッキング機能の開発を進めます。

  2. 認証技術を活用した信頼性の強化
    サイバートラストの認証技術と「iTrust C2PA用証明書」を活用し、映像クラウドサービスを介した映像データの真正性を確実にするための認証基盤を構築します。電子的な証拠能力を担保するタイムスタンプや電子署名技術の活用を推進します。

Content Credentialsによる動画ファイルの認証情報表示

今後の展望

両社は、この提携を通じて産業界のデジタル映像の真正性を保証する基準を確立し、AI時代においてユーザーが安心して映像データを活用し、デジタルトランスフォーメーション(DX)をさらに加速できる社会基盤の構築に貢献していく考えです。

まず、スリーフィールズのパートナー企業の現場映像データにおける署名を実施し、C2PA技術を用いた映像コンテンツ利活用の実証実験を進める予定です。この実証実験を通じて技術の有効性を検証し、その成果を速やかにサービスへ反映することで、信頼性の高い映像ソリューションの早期市場投入を目指します。

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