スペースシフト、Spatial Decisions Vietnamと衛星データ解析AI事業化に向けたMOUを締結
株式会社スペースシフトは、ベトナムを中心に地理空間ソリューション事業を展開するSpatial Decisions Vietnam Company Ltd.(以下「SDVN」)と、衛星データ解析AIの事業化を目的とした業務提携覚書(MOU)を2026年3月12日に締結しました。
このMOUは、3月12日から14日にかけてハノイで開催された「VIETNAM – JAPAN SPACE HORIZONS 2026 FORUM “Partnering for the New Era”」の期間中に署名されました。

東南アジア地域では、急速な都市化や気候変動リスクの増加に伴い、衛星データを活用した持続可能なインフラ管理や農業効率化へのニーズが高まっています。スペースシフトは今回の提携を通じて、衛星データ解析AIプロダクト「SateAIs(サテアイズ)」をベトナムおよび周辺国へ本格的に展開し、地域の課題解決に貢献する方針です。
提携のポイント
この提携における主なポイントは以下の通りです。
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協業領域:
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都市モニタリング(建物の新築・消失の自動検知)
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浸水域・災害検知(被害状況の即時・定期把握)
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農業モニタリング(作物生育ステージの分析)
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対象市場:
- ベトナムを起点に、SDVNのビジネス基盤を活用し東南アジア近隣諸国へ展開
締結の背景と意義
ベトナムを含む東南アジア諸国では、急激な都市化による非認可建築の増加、洪水や台風といった自然災害のリスク、そして農業生産性の最適化が重要な課題となっています。しかし、これまでの現地調査による状況把握には時間とコストがかかるため、衛星データを使った広範囲かつ高頻度なモニタリングへの期待が高まっています。
スペースシフトは、SAR(合成開口レーダー)衛星データの高精度解析技術を基盤に、天候に左右されない全天候型の変化検知AIを開発・提供してきました。一方、SDVNは都市計画などの分野で、アジア各国の政府や民間セクターとの強固なネットワークと地理空間データ活用の専門知識を持っています。両社の強みを組み合わせることで、衛星データ技術の社会での活用が加速すると考えられます。
SDVNは、スペースシフトが実施する衛星データビジネス共創プログラム「SateBiz(サテビズ)」のパートナー企業でもあります。今回のMOU締結を機に、東南アジアでの災害や都市モニタリングにおける複数の実証案件を進め、海外におけるSateBizの共創ビジネスの事例を増やしていく予定です。
Spatial Decisions VietnamのマネージングディレクターであるKapil Chaudhery氏は、スペースシフトとの連携について「互いの強みを活かし合える理想的なパートナーだ」と述べています。また、スペースシフトの代表取締役CEOである金本成生氏は、「グローバル市場で豊富な実績と知見を持つSpatialDecisionsとの連携を加速できることを嬉しく思う。両社の技術とコンサルティング力を組み合わせることで、新たな価値を提供できると確信している」とコメントしています。
今後の展開
両社は今回のMOU締結を足がかりに、まずはパイロットプロジェクトを通じて技術検証を行い、早期の商用化を目指します。スペースシフトが運営する「SateBiz」コミュニティも活用しながら、ベトナム国内外のパートナーと協力し、エコシステムの構築を進めていく方針です。
参考情報
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VIETNAM – JAPAN SPACE HORIZONS 2026 FORUM “Partnering for the New Era”
Spatial Decisions Vietnam Company Ltd.について
Spatial Decisions Vietnam Company Ltd.は、ベトナム・ハノイ市に本社を置く地理空間技術・ソリューションを提供する企業です。ベトナムをはじめとする東南アジア各国の政府や民間セクターに対し、測量、GIS(地理情報システム)、リモートセンシングを活用した幅広い地理空間サービスを提供しています。
株式会社スペースシフトについて
2009年12月に設立された株式会社スペースシフトは、「Sense the Unseen from Orbit(地球上のあらゆる変化を認識可能に)」をテーマに、地球観測衛星から得られたデータをAIで解析するソフトウェアの開発を行っています。インフラ管理、防災・減災、農業モニタリング、環境保全など、多様な分野で衛星データを活用し、持続可能な社会の実現を目指しています。


