コンクリートを使わない次世代型住宅「EN HOUSE」誕生、体験できる貸切宿「EN BASE」もオープン

株式会社プラスディー設計室(本社:鹿児島県鹿屋市)は、新しい規格型住宅「EN HOUSE(エンハウス)」を発表しました。さらに、その世界観と性能を体験できるモデルハウス「EN BASE(エンベース)」を公開し、2026年1月より宿泊施設やレンタルスペースとしての運用を開始しています。
「EN HOUSE」は、住まいの「心地よさ」と「高性能」を両立させながら、将来必要とされる二酸化炭素排出量の数値化、LCA(ライフサイクルアセスメント)を重視した住宅づくりを進めています。「EN BASE」は、この「EN HOUSE」の性能や空気感、暮らしやすさを、見学だけでなく「滞在を通じて体感できる場所」として整備されました。庭付きの1棟貸切宿として、最高の心地よさを体験できる施設となっています。
環境に配慮した住宅の必要性
多くの住宅会社が「環境に良い」「エコ」と宣伝していますが、具体的な数値やデータに基づいた取り組みが少ない現状があります。しかし、世界では建築物のライフサイクル全体で発生する二酸化炭素(CO2)を算定し、評価することが求められています。

ライフサイクルアセスメント(LCA)とは、建築物の部材製造から施工、使用、そして解体に至るまでの全期間で発生するCO2を計算・評価する仕組みです。これまでの日本の住宅選びでは、デザインや間取り、住んでからの光熱費(オペレーショナル・カーボン)に注目が集まりがちでした。しかし、世界的な脱炭素の流れの中で、「家を建てる材料や工事そのものが出すCO2(エンボディド・カーボン)」を減らすことや、解体・リサイクルしやすい建築が重要になっています。
規格型住宅「EN HOUSE」の3つの特徴
「EN HOUSE」は、環境への配慮と高性能を追求した、以下の3つの特徴を持っています。

1. 徹底的なLCA(ライフサイクルアセスメント)視点
環境先進国デンマークで活躍する環境エンジニア蒔田智則氏と共に、「コンクリートを使わない基礎」や「化学製品ではなく自然素材の利用」、「地域の素材でつくる」、「超省エネ住宅」といった、LCAの視点から脱炭素を徹底的に追求しています。
2. 世界基準の高性能「断熱等級7」+パッシブデザイン
断熱等級7という高い性能を持つ建物と、パッシブデザイン(自然の力を活用した設計)により、エアコン1台で一年中快適な室温を保ちます。自然素材と計算された換気計画により、冬は暖かく、夏は涼しい住宅を実現し、健康的に暮らせる空間を提供します。また、太陽光発電と蓄電池を標準で備え、オフグリッド(電力会社からの供給に頼らない)でも生活できるレベルの高いエネルギー自給率を目指しています。
3. コンクリートを使わない画期的な基礎構造スパイクフレーム工法
環境への負荷とCO2排出量が高いコンクリートを使わず、古くからある石場立てのように建物が地面から浮いているような構造を採用しています。この「スパイクフレーム工法」は、単管パイプを電動ハンマーで打ち込むだけの画期的な基礎工事です。


この工法は脱炭素に大きく貢献するだけでなく、以下のような様々な利点があります。

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二酸化炭素(CO2)の大幅な削減
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基礎工事の職人不足の解決
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大幅な工期短縮(最短2日)
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軟弱地盤でも改良工事が不要な場合が多い
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土中環境の改善・再生
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リサイクル・解体・移築が容易
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コスト削減
スパイクフレーム工法の詳細については、以下の記事で確認できます。
https://note.com/batuo/n/nee5224563f08
体験型モデルハウス「EN BASE」

「EN BASE」は、「EN HOUSE」のコンセプトを具体化した施設です。ただ見学するだけでなく、実際にキッチンを使い、リビングでくつろぎ、お風呂に入り、寝室で眠ることで、数値だけでは分からない「心地よさ」を五感で体験できる庭付きの1棟貸切宿です。

室内には、「EN HOUSE」のコンセプトや、高気密高性能住宅の重要性、脱炭素の重要性を伝える掲示も行われており、省エネ住宅の普及促進にも貢献しています。
宿泊体験(Stay):
最大10名まで宿泊可能です。2名宿泊で29,000円から利用でき、予約は公式サイトから受け付けています。
レンタルスペース(Space):
宿泊がない日は、地域住民のイベントや料理教室、ワンデイショップなどにも開放され、地域コミュニティの拠点としても機能します。
EN BASE ~VILLA & SPACE~
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公式Instagram:https://www.instagram.com/en_base_life/


定期的な啓蒙イベントの開催
「EN BASE」では、定期的に啓蒙イベントが開催されています。2026年1月29日には、環境学博士の大岩根 尚氏をゲストに招き、「家を建てる前に知っておきたい温暖化の話」をテーマにしたトークイベントが開催されました。このイベントでは、地球環境の現状や脱炭素の重要性、そしてその対策方法について語られました。

代表者コメント
株式会社プラスディー設計室の代表取締役である川畠 康文氏は、「私たちは、単に家をつくり、販売するだけでなく、『心地よい暮らし』と『子供たちの未来』を創造したいと考えています。LCAという少し難しいけれど大切な指標を、体験を通じて当たり前のものにしていきたい。まだまだ環境への理解や省エネ住宅の普及が遅れている地方の設計事務所であるからこその、私たちの使命です」と述べています。
会社概要
株式会社プラスディー設計室
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所在地:〒893-0014 鹿児島県鹿屋市寿3-6-6
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事業内容:建築全般の企画、設計、工事監理、施工、宿泊施設の運営、各種コンサルティングなど
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代表者:川畠 康文


