DX wpmaster 2025年12月16日 0 コメント

グロービスが「CIO 30 Awards Japan 2025」Leadership Awardを受賞！AIを活用した全社的な変革が高く評価

株式会社グロービスは、2025年12月12日に開催された「CIO 30 Awards Japan 2025」で、「Leadership Award」を受賞しました。この賞は、テクノロジーを使ってビジネスを変えるリーダーや企業を表彰するものです。グロービスの、新しいサービスを作ることを目指した会社全体のAI活用への取り組みが特に評価されました。

「CIO 30 Awards Japan」とは

「CIO 30 Awards Japan」は、企業がITをうまく使っていることをたたえる、とても名誉ある賞です。アメリカでは「CIO 100 Awards」として25年以上の歴史があり、「テクノロジー業界のオスカー」とも呼ばれています。

デジタルトランスフォーメーション（DX）やAIの活用が急速に進む中で、企業のCIO（最高情報責任者）やIT部門の役割はますます重要になっています。この賞は、変化をリードし、実際にビジネスで良い結果を出したCIOやITリーダー、そしてその活動に関わる企業を表彰する、日本で初めての本格的なアワードです。

グロービスにおけるAI活用の取り組み

グロービスは、「経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う」という目標のもと、社会で新しい価値を生み出すリーダーを育てることを目指しています。この教育をさらに良くするために、「AIを前提とした知識や教育の仕組み」を取り入れた「AIカンパニー」への変革を進めています。

AIの活用は、ただ仕事の効率を良くするだけでなく、「教育の本来の姿をもう一度考える挑戦」として、以下のような活動が行われています。

全社的なAI活用推進

グロービスは、2025年の会社全体の方針として「AGI（AI／Global／Innovation）」を掲げました。この方針に基づき、経営陣が直接関わる「AI戦略会議」を設置しています。この会議は、社内の仕事の効率を上げること、教育方法を進化させること、AIを使った新しいサービスを作ることなどを目標に、会社全体のAI活用に関する知識を集め、戦略を決め、素早く進めています。

また、部門をこえて選ばれたメンバーによる「AIアクセラレートプロジェクト」を中心に、各部門の主な仕事にAIを取り入れ、仕事の改善と組織の進化を同時に進めています。全社員が必要とする生成AIの利用ルール作りや、AIを使った問い合わせ対応、資料作成、セキュリティチェックの効率化なども行われています。

さらに、全社員のAIに関する知識を増やすため、AI活用勉強会を実施しました。これまでに延べ530名以上の社員が参加しています。この取り組みの結果、生成AIを日々の仕事で使う社員の割合は、2024年7月時点の40％から、2025年7月には92％まで大きく増えました。多くの部門で年間100時間を超える業務改善が実現し、社員のAIスキルと仕事の効率が向上しています。

AIで学び方を進化させる教育の革新

グロービスは、AIを使って教育方法を進化させることにも挑戦しています。グロービスが提供する主なサービスには、すでに10以上のAI機能が組み込まれています。これにより、先生の役割をAIがサポートする教育方法や、生徒がAIと一緒に学ぶ新しい学習体験が実現しています。これまで先生でなければ難しかった一人ひとりに合わせた指導の質や深さをAIが再現し、受講者の学習効果を高めています。

代表的なシステムや機能には、特許を取得したAIラーニングシステム「GAiL」、AIによる文章解析エンジン「GAiDES」があります。その他にも、グロービス経営大学院で使われるAIを活用した対話型の復習ツール「GAiChaL-2.0」、動画とAIで学ぶMBA単位「ナノ単科」のAIコーチング機能「GAiC」、そしてGLOBIS 学び放題のパーソナルAIパートナー「学びエージェント」などがあります。