エアロネクスト、新技術「ActiveWing®」を搭載した長距離飛行対応の物流ドローン試作機を発表

株式会社エアロネクストは、新しい技術「ActiveWing®」を搭載した物流ドローンの試作機を開発し、その詳細を発表しました。このドローンは、従来のマルチコプター型ドローンが抱えていた航続距離や運搬能力の課題を解決し、より効率的な長距離輸送を目指しています。

青い空を背景に飛行する白いドローン

新技術「ActiveWing®」で長距離飛行と高効率輸送を実現

今回発表された試作機には、エアロネクストが開発した新技術「ActiveWing®」が採用されています。これは、マルチコプターに補助翼を組み合わせることで、飛行中に揚力を補助する仕組みです。これにより、機体が傾いても補助翼の角度が一定に保たれるため、安定した飛行を続けながら、より長い距離を飛ぶことができるようになります。

従来のマルチコプター型ドローンは、長距離飛行や重い荷物を運ぶ際に効率の面で課題がありました。しかし、ActiveWing®は、プロペラの推力を補助翼の揚力で助けることで、機体の操作性を損なわずに航続距離を伸ばし、効率的な輸送を可能にします。

独自の機体構造設計技術「4D GRAVITY®」による安定性向上

また、この試作機には、エアロネクスト独自の機体構造設計技術「4D GRAVITY®」も採用されています。この技術は、飛行中の姿勢や状態に関わらず、モーターの回転数を均一に保ち、機体の重心をコントロールすることで、空気の流れを最適化します。その結果、ドローンにとって大切な「安定性」「効率性」「機動性」といった基本性能が向上し、物流用途で特に求められる運搬能力が高まります。

乾燥した草の地面に置かれた灰色のドローン

物流に特化した設計と多様な活用

新型物流ドローンの試作機は、物流用途に最適化された設計が特徴です。荷物を上から入れて下から出す「上入れ下置き機構」を採用しており、置き配など、さまざまな配送方法に対応できます。さらに、防水仕様のため、天候に左右されずに運用が可能です。将来的には、複数のドローンを自動で遠隔操作する「多数機自動遠隔運航」にも対応し、物流だけでなく、広い範囲の監視、設備やインフラの点検、空からの撮影など、幅広い分野での活用が期待されています。

今後の展開

この試作機は、イームズロボティクス株式会社との共同研究開発により生まれました。2026年秋頃からは、エアロネクストとその子会社である株式会社NEXT DELIVERYが国内各地で進めている「新スマート物流 SkyHub®」の導入地域や、様々な実証実験の現場に順次投入される予定です。SkyHub®は、ドローンと陸上輸送を組み合わせることで、いつでもどこでもモノが届く新しい物流の仕組みです。

エアロネクストは、これらの技術と知恵を活かし、ドローンを使った物流を社会に広く普及させることで、低空域(低い空)を活用した新しい社会の基盤を作り、これからの移動産業の発展や、社会が抱える様々な問題の解決に貢献していくとしています。

ドローンを活用した物流の取り組みについては、以下のページで詳細を確認できます。

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