AI技術で設備故障を未然に防ぐ「D’Insight_FP」サービス、2026年3月より提供開始

株式会社D’isumは、いつ起こるかわからない設備の故障リスクを見える化する「スマホとタブレットによる故障予知オンラインサービス:D’Insight_FP」を2026年3月から提供すると発表しました。このサービスは、世界中どこでも手軽に利用でき、多くの設備の故障を未然に防ぎ、設備をより長く使えるようにすることを目指しています。

D'Insight_FP システム概要

なぜ可視化AIが必要か

機械設備は人間と同じで、故障(劣化)に対して「早期発見、早期治療(メンテナンス)」が大きなダメージを防ぐ上で重要です。これまでも故障予知の取り組みはありましたが、温度や圧力などの監視では誤作動が多く、機械学習を使った方法も故障データが少ないため、限定的な適用にとどまっていました。

D’Insight_FPの独自AI技術

本サービスでは、機械設備の振動や音といった特性から、その状態の「変化」を株式会社D’isum独自の可視化AI「D’Insight」を使って見える化し、数値で表します。これにより、「いつもと違う変化=故障の予兆」をいち早く捉え、必要なメンテナンスを行うことで、故障による損失を避けることができます。この技術は、様々な機械設備に適用できるほか、製品検査や品質検査、スマートフォンの撮影機能を使った手軽な外観検査にも応用可能です。

AIにおける異常検知のアプローチ

D'Insight-Coreによるデータ変換

故障予知オンラインサービスの3つの特徴

  1. 設備を長く使える:故障を予知することで、早期にメンテナンスを行い、設備を長く利用できます。
  2. 設備の状態が「見える」:初期の状態から設備がどのように変化しているかを2次元マップで表示し、正常な状態を確認できるため安心感があります。
  3. 短期間で稼働:レディメイドサービスとして提供され、基準となるデータ収集に数日かかるだけで、最短1週間程度で運用を開始できます。タブレットのダッシュボード機能は特別なスキルがなくても簡単に使えます。

故障予知ダッシュボードのイメージ

高い適用性

顧客は独自のアプリを簡単に開発できます。可視化AIと基本的な機能がAPIを通じて提供されるため、既存のダッシュボード以外に、自社で独自のアプリを短期間で開発し、開発や維持のコストを大幅に削減できるでしょう。製品の動作音や振動、外観画像による出荷検査、インフラの打音検査なども、同じ仕組みで実現できます。インターネット環境があれば、世界中どこでも利用可能です。

想定される利用者

このサービスは、主に以下のような事業者に役立つと考えられます。

  • 中小の製造事業者:古い設備を長く使いたい、ベテラン技術者の退職による保守の課題を解決したいといったニーズに対応します。新しい機械の微妙な変化もいち早く捉えられます。

  • 海外の設備事業者:事後保全が主な途上国などで、致命的な故障による大きな損害を防ぐのに役立ちます。株式会社D’isumは、アフリカでの事業展開も準備中です。

今後の予定

株式会社D’isumは、2026年3月までに評価試験の参加事業者を募集し、準備を進めます。その後、2026年4月頃に評価試験を実施し、2026年7月頃に本格的なサービスを開始する予定です。

D’Insightの詳細情報やオンライン展示会については、以下のリンクから確認できます。

会社概要

  • 会社名:株式会社D’isum

  • 所在地:東京都港区高輪3-10-18-203

  • 設立年月日:2019年10月18日

  • 資本金:2,220万円

  • 代表者名:金田哲也

  • URL:https://d-isum.net

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