不動産売買業務のデジタル化を推進:UX/UIと業務設計で効率向上と品質改善を実現

不動産売買業務のデジタル化を推進:UX/UIと業務設計で効率向上と品質改善を実現

株式会社アイスリーデザインは、株式会社不動産SHOP ナカジツに対し、不動産売買における業務フローのデジタル化を支援しました。この取り組みは、物件調査から契約書作成、承認までの一連の業務プロセスを効率化し、業務品質の向上と作業時間の大幅な短縮を目指したものです。

不動産情報管理システムの画面

従来の課題とDX推進の背景

不動産売買の契約業務は専門性が高く、これまで紙の調査票や手動でのデータ転記に頼る部分が多くありました。これにより、以下のような課題が発生していました。

  • チェック品質のばらつき

  • 若手スタッフの教育にかかる負担の増加

  • 管理者の監査にかかる時間の増加

  • 入力内容の不整合やミスの発生リスク

不動産SHOP ナカジツは、全国展開と売上拡大という中長期的な目標を掲げ、社内全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を進めていました。今回のプロジェクトもその一環として始まりました。

支援のポイントと具体的な取り組み

アイスリーデザインは、不動産SHOP ナカジツの現場の業務フローや運用の実態を詳しく調べ、契約書作成までを一貫してデジタルでつなぐフローを再構築しました。

業務改善のBefore/After比較図

主な支援内容は以下の通りです。

  • 物件調査票の電子化: 紙の調査票を電子フォームに移行し、入力された情報が契約書作成システムに自動で連携される仕組みを導入しました。これにより、手作業によるデータ転記が不要になり、入力ミスを減らすことができました。

  • UI(ユーザーインターフェース)設計の刷新: OOUI(Object Oriented User Interface)という考え方を取り入れ、現場で扱う「対象」を中心に操作できる画面に作り変えました。これにより、利用者が直感的にシステムを操作できるようになりました。

  • 連携体制の構築: デザイン、業務設計、開発といった各役割の間でスムーズなコミュニケーションが取れる体制を作り、関係者間の認識のずれをなくすことを重視しました。

導入後の成果と今後の展望

今回のデジタル化により、物件調査から契約書作成までのプロセスで大きな改善が見られました。

  • 業務の効率化: 調査の精度が向上したことで、再調査にかかる手間が減り、確認作業が効率化されました。契約書作成にかかる作業時間も大幅に短縮され、現場の負担が軽減されています。

  • 業務品質の向上と標準化: 運用プロセスが標準化されたことで、若手スタッフのスキル習得が進みやすくなりました。また、管理者のチェックにかかる負担も減り、組織全体の生産性向上が期待できる状況が整いつつあります。

このシステムは現在、不動産SHOP ナカジツの社内で運用が始まっており、今後はさらなる自動化や、対応する書類の範囲拡大、他のシステムとの連携強化が予定されています。将来的には、このシステムを他の不動産会社にも提供し、不動産業界全体の効率化と品質向上に貢献することを目指しています。

この事例に関する詳細情報は、以下のページで紹介されています。
不動産SHOP ナカジツ 事例ページ

株式会社アイスリーデザインについて

株式会社アイスリーデザインは、UX/UIデザイン、アジャイル開発、デザインシステムなどに強みを持つDigital Innovatorです。クラウドネイティブ技術やAIを活用した開発スタイルで、顧客企業のデジタルシフトを支援しています。

  • 会社名 :株式会社アイスリーデザイン

  • 所在地 :〒107-0052 東京都港区赤坂八丁目1番22号NMF青山一丁目ビル3階

  • 代表者 :代表取締役 芝 陽一郎

  • 設立 :2006年7月26日

  • URL :https://www.i3design.jp

  • 公式X(旧Twitter)アカウント:https://x.com/i3design_jp

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