RobinX株式会社、ゴルフ場の芝生管理を自動で行うロボットの製造を完了

RobinX株式会社は、ゴルフ場やサッカー場、公園などの広い芝生エリアの管理に特化した自動ロボット「自動三連リールモア」の製造を完了し、正式にラインオフしたことを発表しました。このロボットは、芝生管理の仕事を24時間、人の手を借りずに行うことを目標に開発されました。

ゴルフコースの芝生に置かれた赤い業務用芝刈り機

ロボット開発の背景と特徴

今回完成した自動三連リールモアは、RobinX.AIが持つAIロボットの技術や経験を活かして作られました。ロボットの動きを考えるアルゴリズムから、実際の機械の組み立て、そして現場での使い方まで、すべてを考えて設計されています。

芝生を管理する現場では、人手が足りないことや、作業の負担が大きいことが課題となっています。このロボットは、こうした課題を解決するため、常に安定して自動で動き続けられるように設計されています。今後は、実際の場所での活用が進められる予定です。

自動でできること

このロボットには、次のような自動で動く機能が備わっています。

基本機能

  • 示教モード: ロボットに作業ルートを教えることができます。

  • 自動走行/芝刈り: 設定されたルートを自動で走り、芝を刈ります。

  • 自動障害検知・停止: 障害物を見つけると自動で止まります。

  • 自動帰還充電: バッテリーが少なくなると、自動で充電場所に戻ります。

もっと賢い機能

  • 経路計画: 効率の良い芝刈りのルートを自分で考えます。

  • 複数エリアでの作業対応: いくつもの異なる場所での作業に対応できます。

安全を守る機能

  • 傾斜モニタリング: 坂道の傾きを常に監視します。

  • 故障予兆検知: 故障しそうなときに前もって知らせます。

これらの機能によって、一人の人が複数のロボットを管理できるようになり、作業にかかる費用を減らし、仕事の効率を上げることが期待されています。また、電気で動くため、音も静かで、環境への負担も少ないという特徴があります。

製品の詳しい情報

ある機器の仕様書

このロボットは、LiDARや超音波レーダー、カメラなどのセンサーを使い、正確に周囲の状況を把握します。刈り幅は1880mmで、芝の高さは10mmから60mmまで調整できます。電源にはリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(250Ah)を使用し、3つの車輪で動きます。最大で30度(58%)の坂道を登る能力があり、作業速度は時速0kmから8km、移動速度は時速0kmから15kmです。重さは960kgで、長さ2.78m、幅1.98m、高さ2.09mの大きさです。

青空の下、広々とした緑の牧草地に赤い自動芝刈り機が置かれ、その奥では白いヤギの群れが草を食んでいます。

RobinX株式会社について

RobinX株式会社は、AI技術を使った解決策や、自動で物を認識する装置、IoTなどの機器やシステムの開発・提供を行っている会社です。

  • 会社名: RobinX株式会社

  • 所在地: 〒107-0061 東京都港区北青山2‑9‑15 三輪ビル2F

  • 設立: 2025年2月

  • 代表者: 代表取締役 桐生 頴

  • ウェブサイト: https://robinx.ai/

×