Study Valley、探究学習の成果を大学入試に直接提出できる新機能「TimeTact探究スマッシュ」の提供を開始
株式会社Study Valleyは、高校生の探究学習を支援するプラットフォーム「TimeTact」に、新たな機能「TimeTact探究スマッシュ」の提供を開始しました。
この新機能により、高校生が「TimeTact」に蓄積した探究学習の成果や活動の記録を、大学入試の出願書類として直接大学へ提出することが可能となります。近年増加している探究型入試(総合型選抜など)において、大学側が課題としていた活動プロセスの評価を容易にし、高校生が自身の努力や成長を適切に伝えられる環境が整います。

拡大する「探究型入試」と評価の課題
2022年度から高校で「探究学習」が必修化されたことを受け、大学入試においても総合型選抜や学校推薦型選抜の割合が増え、探究活動をアピールすることが重要になっています。多くの大学が探究型入試を導入していますが、大学側にはいくつかの課題がありました。
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プロセス評価の難しさ:提出された最終成果物だけでは、生徒がどのように試行錯誤したか、どれくらい主体的に取り組んだかが見えにくいという点です。
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評価の不透明さ:教員による指導がどの程度含まれているか判断しにくく、生徒個人の能力を正確に測ることが難しいという点です。
一方で、高校生にとっても、3年間の学習プロセスや小さな気づきを、限られた出願書類だけで大学側に伝えきれないという悩みがありました。
Study Valleyの高大連携の取り組み
Study Valleyはこれまで、「TimeTact」を通じて、多くの高大連携プロジェクトを進めてきました。
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大学のテーマを活用した探究プロジェクト:大学の研究テーマなどを高校の探究授業の教材として提供し、高校生が学術的な問いに触れる機会を作ってきました。
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オープンキャンパスでの体験講座:大学のオープンキャンパスで「TimeTact」を使った探究体験講座を実施し、高校生がその場で探究プロセスを体験し、記録を残す取り組みを行ってきました。
これらの活動の中で、多くの大学から「TimeTactに蓄積された実際の活動データを、入試の評価に活用したい」という要望があり、この新機能の開発につながりました。
新機能「TimeTact探究スマッシュ」の概要
「TimeTact探究スマッシュ」は、高校生が「TimeTact」で記録した探究活動のデータを、志望する大学へデジタルデータとして直接提出できる機能です。
特徴とメリット
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「プロセス」の可視化:最終成果物だけでなく、日々の活動記録、教員やAIからのフィードバック履歴、自己振り返りの記録など、探究の「プロセス」全体を大学側に提供できます。
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マッチングの質向上:大学側は、学生がどのようなテーマに熱意を持って取り組んできたかを詳しく把握できるため、大学の教育方針に合った学生の評価や選抜がしやすくなります。
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出願の簡素化:生徒は「TimeTact」のマイページから、自身の最適な取り組みを選び、対応する大学へスムーズにデータを送ることができます。
今後の展開と受付について
「TimeTact探究スマッシュ」の対応大学の申し込みは、本日より受付を開始しています。システム上の対応可能な大学数に限りがあるため、以下の優先順位で機能提供が進められます。
- TimeTact上で「探究プロジェクト(教材)」をすでに提供している大学
- 新規に申し込みを行った大学(先着順)
Study Valleyは、この機能を通じて、高校での探究活動が正当に評価され、生徒が自身の探究スキルを活かして希望する進路に進めるような社会の接続(高大接続)を強化していく方針です。
探究学習プラットフォーム「TimeTact」について
「TimeTact」は、探究学習のカリキュラム作成から、生徒の課題管理、AIによるフィードバック、評価(ルーブリック)までを一元的に管理できるプラットフォームです。全国の高校で導入が進んでおり、教員の業務負担を減らしつつ、生徒が自ら学びを進める力を育む環境を提供しています。
TimeTactご紹介ページ: https://www.studyvalley.jp/timetact/school/
関連情報
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Study Valleyホームページ: https://www.studyvalley.jp
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ブログ Far East Tokyo: https://www.blog.studyvalley.jp/

本件に関するお問い合わせ先
株式会社Study Valley
MAIL:welcome@studyvalley.jp


