東京電力グループの日本ファシリティ・ソリューション、全社データをクラウド基盤に集約しデータ活用を加速

東京電力グループの日本ファシリティ・ソリューション株式会社(以下、JFS)は、設備の予知保全をはじめとする幅広いサービスや業務、経営判断に必要なデータを、クラウドのデータ活用基盤へ集約しました。
この取り組みには、データ分析基盤「Dr.Sum」とデータ活用プラットフォーム「MotionBoard」が導入されています。

データドリブンなサービス・経営・ビジネスへの進化

全社データ活用基盤構築の背景

JFSは、総合エネルギーサービス事業を展開しており、長期にわたるデータの活用を通じて、設備の予知保全やサービスの最適化、そしてデータを基にした経営(データドリブン経営)の実現を目指していました。

しかし、これまでのデータは複数のシステムに分かれて保管されており、設備ごとの仕様の違いも大きかったため、既存のツールではデータを集めること自体が難しい状況でした。また、Excelを使った業務が中心だったため、データの収集作業は担当者によって異なり、手作業でのデータ加工には多くの手間がかかっていました。これにより、過去から現在、そして未来のデータをまとめて分析することも困難でした。

特に、データの収集においては、基準となるデータ(マスタデータ)の項目や形式が多様で、システムの変更によって項目が変わることもあったため、蓄積された情報の連続性を保つことが大きな課題となっていました。

そこでJFSは、手作業で行っていたデータ収集や蓄積の作業を自動化できる新しいデータ活用の仕組みを検討し、「Dr.Sum」「MotionBoard」に加え、システム化されていないExcelなどの小さなデータを効率的に集める「SmallData Manager」を導入することにしました。

この導入の主なポイントは以下の通りです。

  • API連携により、データの取り込みを自動化。

  • 「Dr.Sum」と「MotionBoard」が連携することで、データの保管と分析が一体となった基盤を構築。

  • 「SmallData Manager」を活用し、Excelデータも含めてデータを一元的に管理。

導入による効果

新しいデータ活用基盤は2024年11月に本格的に稼働を開始しました。JFSでは、情報通信技術を統括する部署と現場の部署が密接に協力し、API連携とExcelデータの統合によって、データ収集の自動化と一元管理を実現しました。これにより、設備の運転状況を見える化し、分析することで、効率的な設備運用を進めながら、データに基づいた質の高い意思決定を推進しています。

具体的な導入効果は以下の通りです。

  • 予測値と実績値の精度の高い補正処理
    太陽光発電の電気を送配電ネットワーク経由で送るサービスでは、「MotionBoard」を使って30分ごとに予測値と実績値のずれを分析し、精度の高い補正処理が可能になりました。また、365日運用されるデータの自動取り込みと反映も容易になりました。

  • 経営管理データの分析効率化
    中期計画の予算作成において、以前はExcelで複数の部署からデータを集めて集計し、再度Excelで確認する必要がありました。しかし、新しいデータ基盤では、ダッシュボード上で各部署の情報を、過去の推移や今後の計画・想定も含めて、簡単に前年と比較できるようになり、会社全体の迅速な意思決定に貢献しています。

  • データ連携の自動化による工数削減
    これまで週に1回以上発生していた案件情報や各設備の運転データの取り込み、加工作業は、「Dr.Sum」のAPIや自動取り込み機能(バッチ処理)によって簡単に自動連携できるようになりました。

  • 現場のExcelデータを含めた一元管理
    「SmallData Manager」を活用することで、形式の異なるシステム外のExcelデータも「Dr.Sum」に集約し、一元管理を実現しました。これにより、利用する部署にとって使いやすく、機能が充実したダッシュボードが実現しました。

JFSは今後、AI機能の活用も視野に入れ、データの最大限の活用とデータ活用基盤の強化を検討しています。

この事例について、詳しくは以下のURLで確認できます。
日本ファシリティ・ソリューション株式会社 事例紹介

日本ファシリティ・ソリューション株式会社について

JFSは2000年12月14日に設立され、東京都品川区に本社を置いています。主な事業内容は、個別機器の計測・見える化などのエネルギーマネジメント事業、エネルギーサービス事業、エネルギーコンサルティング事業です。
日本ファシリティ・ソリューション株式会社 公式サイト

各製品について

MotionBoard

「MotionBoard」は、さまざまなデータを価値のある情報に変え、直感的な操作でリアルタイムに状況を把握できるデータ活用プラットフォームです。これまでに3,900社以上(※1)の企業に導入されており、現場データやシステムデータに接続できるため、リアルタイムなデータ活用と迅速な判断を支援します。
MotionBoard 製品ページ

Dr.Sum

「Dr.Sum」は、企業内に散らばる大量のデータを統合し、活用するためのデータ分析基盤です。特許を取得した高速集計データベースエンジンや、使いやすい操作画面、データ連携ツールなど、データ活用に必要な機能がすべて含まれており、7,700社以上(※1)の導入実績があります。また、いずれの機能もプログラミング不要で開発が可能です。
Dr.Sum 製品ページ

SmallData Manager

「SmallData Manager」は、システム化されていない社内のExcelやCSVファイルなどの小さなデータを集め、整理し、プログラミングなしで加工処理を自動化することで、現場の一時的なデータを活用できるようにするツールです。
SmallData Manager 製品ページ

※1 クラウド版とパッケージ版を合わせた累積社数(2025年2月末時点)

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