空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」、台湾の7A Dronesと10機購入で基本合意 – 澎湖諸島で緊急医療搬送航路案も策定
株式会社SkyDriveは、台湾の大型ドローンシステム会社である7A Drones Co., Ltd.(以下、7A Drones)と、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」10機の購入に向けた基本合意書(LOI)を締結したことを発表しました。この合意には、具体的な価格や納品スケジュールに関する基本条件が含まれており、2028年に1機、2029年に4機のデリバリーが予定されています。また、台湾の澎湖諸島において、澎湖本島(馬公)と二次離島(虎井)を結ぶ緊急医療搬送航路案も策定されました。

合意の背景
SkyDriveは、「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」という目標を掲げ、空飛ぶクルマの開発を進めています。2025年の大阪・関西万博でのデモフライトを成功させ、2028年の商用化を目指しています。
一方、7A Dronesは台湾でドローンの高度な運用、コンサルティング、パイロット育成など、空のモビリティに関する幅広いサービスを提供しています。
両社は2025年5月に、台湾での空飛ぶクルマの社会導入に向けた業務提携を結び、最大10機のプレオーダーに合意していました。その後、商用化に向けた具体的な話し合いを重ね、今回の機体購入に関する基本合意に至りました。


澎湖諸島における具体的な航路計画
SkyDriveと7A Dronesは、澎湖諸島の中心地である澎湖本島(馬公市)と、二次離島の虎井を結ぶ緊急医療搬送航路案を策定しました。
澎湖諸島は90もの島々から成り立っており、冬の荒れた天気では船が欠航し、島と島との移動が難しくなるという課題を抱えています。特に人口約860人の虎井には簡単な診療所しかなく、重い病気の患者が出た際には、馬公市にある大きな病院への速やかな搬送が必要です。
「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」は、従来の船やヘリコプターによる搬送を補う新しい手段として期待されています。海の状態に左右されにくい「空飛ぶクルマ」を使うことで、素早く対応できる安定した救急医療体制の実現を目指します。

両社のコメント
株式会社SkyDrive 代表取締役CEO 福澤 知浩氏は、今回の合意がSkyDriveにとってアジア市場で初めてのLOI締結であり、海外展開における重要な節目となると述べています。特に、澎湖諸島での緊急医療搬送という、SkyDriveにとって初めての医療分野での活用が具体化したことに大きな意義を感じているとのことです。2028年の商用化に向け、7A DronesやITRIとの連携を深め、台湾の人々に安全で便利な空の移動を届けられるよう、開発と社会導入を加速させたいと語っています。
7A Drones Co., Ltd. CEO Hsin-Sheng, Hsu(許新勝)氏は、今回の合意が次世代エアモビリティ分野における日本企業との協力の可能性を探る上で重要な一歩であると歓迎しています。澎湖諸島での緊急医療輸送に空飛ぶクルマを活用する構想は、離島の交通や医療サービスへのアクセスといった課題を解決する有効な方法の一つとなると考えており、今後もSkyDriveをはじめとするパートナーと協力し、技術や運用、規制面について検討を進めていく意向を示しています。
7A Drones Co., Ltd.について
7A Drones Co., Ltd.は、2018年に設立された台湾の企業で、さまざまな無人航空機(UAV)の開発・製造を行っています。農業、物流、防災、医療搬送など多くの分野で高性能ドローンを提供し、スマートモビリティの発展に貢献しています。25kgを超えるマルチコプター型UAVの型式認証を台湾で唯一取得しており、中華郵政・交通部運輸研究所のプロジェクトでは150kg級ドローンの特別型式認証も取得しています。同社は独自の特許技術も多く保有し、今後も空のモビリティ・エコシステムの構築を進めていく方針です。
詳細については、7A Dronesのウェブサイトをご覧ください。
https://7adrones.com/en
※1 空飛ぶクルマとは:電動化や自動化といった航空技術、垂直離着陸などの方法によって実現される、使いやすく持続可能な新しい空の移動手段です。海外では、Advanced Air Mobility(AAM)や Urban Air Mobility(UAM)と呼ばれています。
(引用元:国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/koku/content/001739488.pdf


