中大規模木造建築を効率化するCADシステム「XF15」が「モクビル」パートナー企業へ提供開始
株式会社シェルターは、ネットイーグル株式会社と販売提携契約を結び、中大規模木造建築の供給を支援するシステム「モクビル」のパートナー企業向けに、非住宅木造プレカットCAD「XF15」の提供を開始しました。
「XF15」は、ネットイーグルが開発した非住宅木造に特化したCADシステムです。構造計算、構造設計、木材の積算、プレカット、CLT(直交集成板)、BIM(Building Information Modeling)との連動といった一連の工程をまとめて管理できます。特に、複雑な複合金物を設計し積算する技術は2021年に特許を取得しています。

このシステムは、国内外のプレカット加工機と連携してCAD/CAMプレカットを可能にし、さらに複数の工場で分担して加工する「工区指定による分散加工」にも対応しています。これにより、全国のプレカット工場間の連携が強まり、木造建築分野全体の生産性向上に貢献し、国が進める中大規模・中高層木造建築の普及を大きく後押しすることが期待されています。「XF15」は、2025年に広島市で完成した西日本初の純木造軸組5階建てビルにも使われ、多くの関係者から注目を集めました。
「XF15」の主な特徴
「XF15」には、中大規模木造建築の設計・施工を効率化するための様々な機能があります。
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非住宅・大規模木造に特化
10階建てまでの建物や、大断面の材料、円弧や斜め、トラスといった複雑な構造にも対応しています。 -
入力から積算・加工・CAMまでの一貫処理
構造材や羽柄材、合板の木材積算や板取り積算が可能です。製作金物の設計や金物の干渉チェック機能もあり、従来の分断されていた作業プロセスを一つにまとめることで、工期の短縮やミスを減らすことが期待できます。 -
BIM・CAD/CAM連携・ハイブリッド構法対応
BIMとの連動が可能で、構造データや加工データをスムーズにやり取りできます。これにより、設計事務所、構造事務所、プレカット工場間でのデータ交換が円滑になり、手戻りや重複作業を減らすことができます。 -
現場・納まりチェック機能・可視化の強化
断面図入力、3D入力、CGパース機能により、複雑な構造や大きな空間を持つ物件でも「形が見える」ことで、設計ミスや納まりのトラブルを防ぎます。工場や現場で視覚的に、3次元で納まりを確認できるため、製作や現場での手戻りを減らし、施工の効率化につながります。
中大規模木造建築供給支援システム「モクビル」とは
「モクビル」は、公益財団法人日本住宅・木材技術センターが認定する「木造建築供給支援システム認定制度」において、中大規模・中高層建築の対象として日本で初めて認定を受けたシステムです。2025年10月からパートナー企業の募集が始まりました。木構造体供給実績2万棟を超える株式会社シェルターの技術や資源、木質部材の供給網などが、コンサルティング契約によってパートナー企業に提供されます。
両社の連携を通じて、「モクビル」のパートナー企業とともに中大規模木造建築のさらなる普及と技術の高度化を進め、森林資源の活用による環境への負荷軽減、そして2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していく方針です。


