ユニオンテック、中期目標『UT100』を達成 4年で売上32億円から100億円へ

2025年12月29日、ユニオンテック株式会社は、2021年に発表した中期目標「UT100(2025年までに社員100人で受注売上100億円)」を達成したと発表しました。当時の受注高32億円から、4年間で100億円への成長を実現しました。

ミッション「Build a new standard.」を掲げ、オフィス・商空間・住宅の内装デザイン・設計・施工をワンストップで提供する同社は、今回の達成により過去最高売上を更新しました。

中期戦略『UT100』達成

「UT100」達成までの道のり

ユニオンテックは、2021年前半にIT事業への投資後に事業分割を経験し、会社は一時的に厳しい状況にありました。しかし、同年後半には急速な回復を見せ、年末には売上32億円で「2025年・100人・100億」を宣言しました。

その後、2024年半ばには売上が62億円に達しましたが、100億円達成にはさらなる大きな成長が必要な状況でした。そして、2025年末に目標を達成しました。

UT100 達成の裏側

成長を支えた戦略と取り組み

ユニオンテックは、100人という人員の制約がある中で、以下の戦略に注力しました。

  • 高単価プロジェクトへの集中

  • 実績を活用した信頼獲得

  • 高単価・新領域への展開

  • 提案の付加価値向上

人材戦略においては、「給与水準No.1」を目標に掲げ、従業員への人的投資と還元を積極的に実施しました。また、100億円規模の事業に見合う人材ポートフォリオの設計、適切なマネジメント環境の整備、日常的に小さな挑戦が生まれる企業文化の構築にも取り組みました。

UT100 達成の裏側

オペレーションと組織の進化

オペレーション面では、成長を妨げないよう、仕組みとテクノロジーを活用し、個人とチームの生産性を最大化しました。デジタル技術の導入、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、グローバルサプライチェーンの活用、生成AIの導入などが挙げられます。これにより、業務の効率化と付加価値の向上が図られました。

UT100達成の裏側

組織面では、急成長と並行して人材開発・組織開発の取り組みを進めました。その結果、従業員の成長機会と働きがいが向上し、賃上げ率178%、退職率が40%台から10%程度に改善するといった具体的な成果が得られました。

今後の展望

ユニオンテックは、「UT100」の実現プロセスで培った資産とノウハウを、今後の成長に活かしていく考えです。特に、強化された「OS(Operating System)」を基盤として、既存事業、新規事業、グループ各社の「アプリケーション(Application)」の成功確率を高めていくとしています。

同社は、さらに「101名の事業責任者”を創出する中期成長戦略『UT101』」を始動しています。

ユニオンテック株式会社について

ユニオンテック株式会社は、2000年6月にクロス・床等内装仕上げ工事業として設立されました。オフィスやショップを中心にブランディング・設計デザイン・施工をトータルでプロデュースする空間創造事業を展開し、10,000件以上の施工実績を誇ります。2016年には建設業界のプラットフォーム事業を立ち上げ、2021年4月に事業部門を分社化。現在は内装事業に特化し、デジタル知見も活用して多岐にわたる事業を展開しています。

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