MyDearestとMoguraが経営統合へ XR/メタバース事業の強化を目指す

MyDearest株式会社と株式会社Moguraは、2026年1月末日を効力発生日として経営統合することで合意しました。この統合は、両社がXR(クロスリアリティ)やメタバースといった次世代技術領域での事業基盤をさらに強化することを目的としています。

MyDearestとMoguraの経営統合

今回の経営統合は、MyDearestを存続会社とする吸収合併方式で行われます。統合後も、両社が提供してきたコンテンツやサービス、そして取引先との関係性には変更がないとされています。これまでの取り組みを継続しつつ、両社の強みを活かして事業のさらなる発展を目指すとのことです。

各社代表からのコメント

MyDearest株式会社 代表取締役 岸上健人氏

MyDearestのVRゲーム事業が大きく成長する中で、ゲーム以外の領域も中長期的に強化したいと考えていました。その中で、日本のXR領域を代表するメディア事業を展開するMoguraとであれば、互いの強みを活かして次の段階に進めると考え、Mogura代表の久保田氏に提案し、協議を重ねてきたと述べています。

特に、「Mogura VR」や「XR Kaigi」といったMoguraのメディア・イベント事業の独立性および中立性は、統合後も前提として担保されることが強調されています。今回の統合は、両社にとって事業を補い合う、非常に相性の良いものになると考えているとのことです。

株式会社Mogura 代表取締役 久保田瞬氏

2014年に最初のメディアを立ち上げて以来、11年間バーチャル領域に身を置いてきたMoguraにとって、今回の合併は未来をさらに加速させるための決断であるとコメントしています。

「Mogura VR」や「XR Kaigi」は、今後も変わらず独立性と中立性を維持し、業界全体の発展に貢献していくとのことです。また、企業や行政機関向けにバーチャル領域のコンサルティングや開発を行う「Mogura Next」において、MyDearestの情熱と実行力が加わることで、より大きく確実な価値を提供できる体制が整うと確信していると述べています。

各社の概要

MyDearest株式会社

「人生を変えるような物語体験をつくり、届ける」をミッションに掲げ、オリジナルIPのVRゲーム開発・パブリッシングを行うエンターテインメント企業です。これまでに『東京クロノス』『ALTDEUS: Beyond Chronos』『8番出口VR』『Brazen Blaze』などを発表し、国内外で数々のゲームアワードを受賞しています。昨年11月には、企業向けにVR/XRコンテンツ制作やソリューション提供を行う「VRあそび事業部」を立ち上げています。

株式会社Mogura

法人化以前からVR/AR/MR/VTuber専門メディア「Mogura VR」を運営し、10年以上にわたり33,000本以上の記事を公開しています。「豊かな体験を世界中に。」をミッションに、BtoBのコンサルティング・開発サービス「Mogura NEXT」では、大手企業、自治体、官公庁向けのXR関連案件を数多くリードしてきました。VR体験用衛生マスク「ニンジャマスク」の販売も行っています。「メディア」「コンサルティング・開発」「イベント」「製品販売」の4つの事業を通じて、XRの普及を加速させています。

今回の経営統合により、MyDearestのコンテンツ開発力とMoguraの情報発信力・コンサルティング力が合わさることで、XR/メタバース領域のさらなる発展が期待されるでしょう。

×