センシンロボティクスとJ-POWER、風力発電設備ブレード点検の新機能「3ブレード同時撮影機能」を共同開発

センシンロボティクスとJ-POWERが風力発電点検の新技術を導入

社会インフラのデジタル変革(DX)をリードする株式会社センシンロボティクスと、電源開発株式会社(J-POWER)は、風力発電設備のブレード点検に役立つ新しい技術「3ブレード同時撮影機能」を共同で開発しました。この機能は、ドローンを使った点検アプリケーション『BLADE Check』に追加され、J-POWERの風力発電所で実際に使われ始めています。

風力発電機を空から捉えた画像

開発の背景

これまで、『BLADE Check』ではドローンが一度のフライトでブレード1枚(0時の方向)しか撮影できませんでした。そのため、全てのブレードを点検するには、撮影するたびにブレードを120度ずつ回転させる作業が必要でした。この作業をなくし、現場での労力をさらに減らすため、一度のフライトで全てのブレードを撮影できる新機能の開発が進められました。

新機能「3ブレード同時撮影機能」の特長

  1. 一度のフライトで3枚のブレードを同時に撮影
    ドローンが一度飛ぶだけで、止まっている風車のブレード3枚全て(0時、4時、8時の方向)を自動で撮影できるようになります。

  2. ブレードを回す作業がなくなり、時間が短縮
    ブレードを120度ずつ回す必要がなくなるため、点検にかかる時間を大幅に短くし、現場の負担を大きく減らすことができます。

  3. 高い撮影品質を保つ
    ブレード1枚につき、4つの方向から撮影することができます。また、風車のメーカーによって異なるブレードの形(4時や8時方向の傾きなど)に対応するため、必要な設定を自由に変えられるようにしました。これにより、質の高いデータを確実に手に入れることができます。

風力タービンのブレードを様々な角度から捉えた画像

風車のブレードの前後方向のせり出しに関する改善前後の比較図

開発プロセスと現場での運用

約半年間の開発期間中、J-POWERとセンシンロボティクスは「仮説を立てて開発し、現場で試し、課題を見つけて改善する」というサイクルを素早く繰り返しました。これにより、現場の点検担当者からの意見を直接取り入れ、実際の業務に役立つ機能と使い方のノウハウを作り上げました。現在、J-POWERの3つの発電所で、点検担当者が一人で『BLADE Check』を使って業務を行っています。

風力発電所の点検作業風景

今後の展望

今後は、より精密な飛行が必要となる大型の風車にもこの技術を応用できるよう、さらなる機能開発が進められる予定です。センシンロボティクスは、これからも自社のソリューション開発プラットフォーム『SENSYN CORE』を使い、インフラ点検をさらに効率化していく方針です。

『BLADE Check』は、自動で飛ぶドローンを使って風力発電設備のブレードの保守作業を効率化する業務アプリケーションです。これまで人が地上から目視や撮影で行っていたブレード点検を、ドローンでデジタル化することで、点検にかかる手間を減らし、点検の質を高めます。

センシンロボティクスについて

センシンロボティクスは、「社会の「当たり前」を進化させていく。」を目標に掲げ、AIとデータの力で社会や企業の課題を解決する、社会インフラDXのリーディングカンパニーです。

日本や世界を支える社会・産業インフラの現場が抱える「人手不足、安全上のリスク、コストの増加」といった課題に対し、AIをはじめとする最新技術を使い、誰でも簡単にデータを活用できるソフトウェアソリューションを提供しています。これまでの多くのプロジェクトで得た知識と、独自のソフトウェア開発プラットフォーム「SENSYN CORE」を活用し、コンサルティングから具体的なシステム開発、そして実際の業務への導入までを一貫してサポートします。これにより、老朽化するインフラの点検や、少子高齢化による労働人口の減少、激しくなる災害といった社会課題を解決し、持続可能な未来を実現することを目指しています。

×