自治体向け「プレゼン資料AI」サービス「ChatSense」、実証キャンペーンを開始

株式会社ナレッジセンスは、自治体や官公庁の業務に役立つ「プレゼン資料AI」サービス「ChatSense（チャットセンス）」の実証キャンペーンを開始しました。

「ChatSense」は、セキュリティを高く保ちながら、生成AI（生成エーアイ）を利用できる法人・自治体向けのサービスです。今回のキャンペーンでは、行政機関でのAI活用をさらに進めるため、実証実験パートナーを募集します。これは2025年10月からの募集に続く、20期目の募集となります。

「ChatSense」とは

「ChatSense」は、米OpenAI社が開発したChatGPTを、より安全な環境で使えるようにしたサービスです。企業や官公庁、大学など多くの場所で利用されています。主な特徴は以下の通りです。

1. チャット内容の保護
   無料のプランから、AIが会話内容を学習しないようにする機能が備わっています。さらに、ビジネスプラン以上では、シングルサインオン（一度の認証で複数のサービスにログインできる機能）やIPアドレス制限、禁止ワード登録といった、より高度なセキュリティ機能を追加料金なしで利用できます。
2. 独自の便利な機能
   通常のChatGPTにはない、法人向けの機能が充実しています。例えば、良い質問の仕方を共有できる「プロンプト掲示板」機能や、メンバーの一括管理、フォルダ分け機能などがあります。これらの機能は日々新しくなり、ほとんどが無料プランでも使えます。
3. 初期費用無料で利用期間の縛りなし
   「まずは試してみたい」という企業や行政機関の要望に応えるため、導入のハードルを下げています。初期費用は無料で、最低利用期間の決まりもありません。

ChatGPTのセキュリティ対策については、こちらの記事も参考にできます。
ChatGPTで必須のセキュリティ対策

自治体におけるAI導入の課題と実証キャンペーンの背景

近年、ChatGPTのような生成AIは、仕事の効率を上げたり、サービスの質を高めたりするために、多くの企業で使われ始めています。特に、プレゼンテーション資料をAIで作成する技術は、自治体からも関心が高まっています。

しかし、自治体で生成AIを導入するには、いくつかの特別な課題があります。

1. 高いセキュリティの必要性
   自治体では、個人情報などを扱うため、IPアドレスによるアクセス制限や、シングルサインオン認証、サービス品質保証（SLA）など、非常に厳しいセキュリティ対策が求められます。
2. 見積もりの透明性
   ITツールを導入する際、自治体では、単価見積書や納品書など、多くの書類が必要になることがあります。
3. 予算がない状態での事前検証
   来年度の予算を決める前に、どれくらいAIが業務に役立つのか、どのような使い方ができるのかを確かめたいというニーズがあります。できれば、費用をかけずに事前に試したいという声が多く聞かれます。

これらの特別なニーズに対応するため、ナレッジセンスは今回の実証キャンペーンを企画しました。これにより、「まずは試してみたい」「プレゼン資料AIの利用で何が変わるか見てみたい」という行政・自治体の要望に応えます。

スライド生成AI機能の詳細

「ChatSense」の「スライド生成AI」機能は、簡単な指示からプレゼンテーション資料を自動で作成します。

1. 社内データを参照してスライド化
   社内にあるPDF資料や議事録、知識ベースなどのデータを読み込み、重要な点を自動で選び出してスライドにしてくれます。人間が何時間もかけて行うような作業を、数分で終わらせることが期待できます。
2. 複数の情報をまとめてスライドを自動作成
   複数の社内情報を参照し、その情報をもとに、5枚から10枚程度のプレゼンテーションスライドを自動で構成します。章立てや見出し、箇条書きなどで分かりやすく整理されます。
3. 細かな修正もAIで効率化
   「自動編集機能」により、これまで人間が手作業で行っていたPowerPointなどでの細かな調整作業を、AIが部分的に作り直してくれます。これにより、最終的な仕上げにかかる時間を減らし、資料全体の見た目も統一感を保てます。

スライド生成AI機能の具体的な料金や詳細については、こちらで確認できます。
スライド生成AI機能の詳細

実証実験パートナーになるメリット

実証実験パートナーになると、通常のプラン以上の特別なサポートが受けられます。

1. AI活用方法を一緒に探るサポート
   ナレッジセンスの経験豊富なエンジニアが、AIの活用方法が定着するまで週ごとや月ごとのミーティングでサポートします。職員向けの研修も開催し、「ChatSense」の「プロンプト掲示板」を使った社内での知識共有方法も丁寧に伝えます。
2. 広報活動の支援
   導入の効果を広く伝えるため、AI技術や成果内容を分かりやすく解説する記事やプレスリリース作成を、ナレッジセンスのPRチームが支援します。
3. 今年度の予算がない状態での検証
   チームで10万文字程度まで、無料でAIとの会話を試すことができます。また、「スライド生成AI」機能オプションを1ヶ月間無料で利用できます。これにより、自治体のデータを使ったスライド生成AIが、実際の業務でどれだけ役立つかを費用をかけずに試せます。さらに多くの文字数で検証したい場合は、相談が可能です。

自治体でのChatSenseについて、詳しくはこちらのリンクよりご確認ください。
自治体でのChatSenseについて

第20期募集の概要

今回の実証実験パートナーの募集概要は以下の通りです。

• 対象：日本の行政機関に属する団体（部署やチーム単位での応募も可能です）

• 募集上限：5組織まで（原則として先着順となります）

• 締め切り：1月13日（火曜）23時59分まで

採択された団体には、実証実験の事例として共同でプレスリリースを出すことをお願いする場合がありますが、必須ではありません。

応募はこちらのリンクからお問い合わせください。
お問い合わせ

株式会社ナレッジセンスについて

株式会社ナレッジセンスは、企業や行政・自治体のDX（デジタルトランスフォーメーション）を加速させ、社員の生産性を向上させるために、ビジネス向けChatGPTサービス「ChatSense」や事業コンサルティングを提供しています。生成AIを活用して業務効率を向上させたい企業や行政機関からの相談を受け付けています。

株式会社ナレッジセンス

ナレッジセンスは、生成AIの活用を通じて、社員の生産性を大きく向上させ、DX推進に貢献していきます。

ChatGPTの法人契約のメリットについては、こちらの記事もご覧ください。
ChatGPTの法人契約のメリット

その他の関連情報：

• Teamsの内容を学習させる

• ChatGPTとスライド生成AIの関係