玖珠町とORENDA WORLDが協力し、生成AI人材育成プロジェクトで地域全体のDXを推進
玖珠町とORENDA WORLD、生成AI人材育成プロジェクトで地域に「AIを使いこなす文化」を確立
玖珠町と株式会社ORENDA WORLDは、本年度「生成AIを活用した人材育成事業」を実施し、その成果を公表しました。このプロジェクトには、町民、事業者、行政職員のべ97名が参加し、AIを日々の業務や生活で活用できる「AIを日常的に使いこなせる文化」の基盤を地域全体に確立しました。
体系的な講座と実践的な学び
本事業では、AIに初めて触れる人から、業務への本格導入を考えている人まで、幅広い層に対応できるよう、初級・上級のレベル別カリキュラムが用意されました。単なる操作方法の説明にとどまらず、受講者が実務の質を高めるための思考プロセスを習得することに重点が置かれました。
初級講座では、AIアカウントの設定からプロンプト設計、文章生成、企画書作成までを段階的に学習し、AIを「手元で使える道具」として習得できる構成でした。上級講座では、SWOT分析、PEST分析、SCAMPER法、シックスハット思考法といった主要なビジネスフレームワークをAIと組み合わせる手法が指導され、参加者自身の業務や事業に直接役立つアウトプットを生み出す実践的な内容が提供されました。

学びを深める独自の仕組み
独自のeラーニング教材で継続的なスキルアップ
講座で得た知識が「学びっぱなし」で終わらないよう、独自のeラーニング教材がオンラインで提供されました。文章作成、企画書作成、マーケティング分析、画像生成、データ分析など、多岐にわたる業務に直結するテーマが網羅されており、参加者は継続的にスキルを磨くことができました。
地域コミュニティを育んだ「生成AIふれあい会」
今回初めて実施された「生成AIふれあい会」には、のべ36名が参加しました。世代や職種が異なる人々が気軽に集まり、最新事例の紹介や相談を行う、地域におけるAIの交流拠点として機能しました。参加者からは、「気軽に相談できる場がありがたい」「他の参加者の活用法が刺激になる」といった肯定的な声が寄せられ、地域DXを支えるコミュニティ形成の可能性が示されました。

事業成果と今後の展望
本年度の取り組みにより、玖珠町内ではAIを日常的に使い、企画、文章、分析、画像生成といったさまざまな業務に取り入れる参加者が増加しました。AIを「難しいもの」ではなく「手元で使える道具」として捉える意識が広がり、町全体のデジタル活用レベルが一段階向上したことが、本事業の最大の成果です。
具体的な成果として、自治体職員の業務効率化、地域事業者のマーケティング強化、個人の情報発信力向上、そして世代を超えた学びのつながりが挙げられます。
ORENDA WORLDは今後も玖珠町における人材育成を継続し、AIを活用した新規事業創出、地域の魅力発信の高度化、中小企業の生産性向上や課題解決、若年層から高齢者までのAI活用支援を通じて、地域の未来づくりを支援していく計画です。
生成AIは、業務効率化だけでなく、地域の文化や産業の可能性を広げる力を持っています。玖珠町の強みである「人のつながり」と「チャレンジ精神」にAIを組み合わせることで、地方創生の新たなモデルを共創していくことが期待されます。
株式会社ORENDA WORLDについて
株式会社ORENDA WORLDは、「デザインとテクノロジーを用いて、人々に感動と心揺さぶる体験を届ける」ことをビジョンに掲げています。ゲーム開発で培った技術を活かし、社会課題を解決するソリューションを提供しています。また、コンピューターグラフィックス・映像分野とコラボレーションした、デジタルヒューマンやメタバースコンテンツへの音声合成技術の活用にも積極的に取り組んでいます。
詳細は以下の公式サイトをご確認ください。


