熊本高専のKOSEN-ATネットワークが「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」奨励賞を受賞

KOSEN-ATネットワークが内閣府特命担当大臣奨励賞を受賞

熊本高等専門学校(熊本高専)人間情報システム工学科の清田公保教授が代表を務めるKOSEN-ATネットワークが、令和7年12月24日に内閣総理大臣官邸で行われた「令和7年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰式」において、内閣府特命担当大臣奨励賞を受賞しました。この表彰は、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進に特に優れた功績を挙げた個人や団体に贈られるものです。

授賞式の様子

KOSEN-ATネットワークの歩み

KOSEN-ATネットワークは、平成25年9月に熊本高専の「ヒューマン情報技術研究部」が主催した福祉情報教育フォーラムに参加した高専の教職員が中心となり、「全国KOSEN福祉情報教育ネットワーク」として発足しました。その後、平成25年から27年にかけて、国立特別支援教育総合研究所と各地の高専が連携し、特別支援教育でのDX化に対応するためのICT機器やアプリ、教育教材のモノづくりを中心とした研究開発を開始しました。

令和2年には、国立高専機構が進める次世代の高度技術者育成事業「GEAR5.0/COMPASS5.0」において、介護・医工分野(AT:アシスティブテクノロジー、支援技術)に特化した活動を本格化させました。函館、仙台、長野、富山、徳山、新居浜、熊本の7つの高専が中心となり、地域の特別支援教育に役立つ支援機器の開発を進めています。これらの全国的な活動が、高専が地域社会のバリアフリー・ユニバーサルデザインに貢献していると評価され、今回の受賞につながりました。

日本地図と高専の所在地

支援技術(AT)を活用した共生社会の実現

KOSEN-ATネットワークは、これからも「持続可能な地域医療・福祉を支えるAT-HUB構想とAT技術者育成による共生社会の実現」を事業テーマとして活動を続けます。地域に密着し、課題を解決し、社会で役立つ技術を広めるという高専の強みを活かしながら、AIと他の技術分野を組み合わせることで、必要なものやサービスが必要な人に、必要なだけ届く社会を目指しています。Society5.0時代を支える人材の育成にも力を入れていくとのことです。

電子部品とぬいぐるみが配置された技術デモンストレーションの様子

タブレットと補助具が連携する様子

AT機器の体験と社会実装の様子

詳細については、以下の関連サイトをご覧ください。

アシスティブテクノロジーのビジョンを示す図

熊本高等専門学校の取り組み

熊本高等専門学校は、昭和18年設立の熊本無線電信講習所と昭和49年設立の八代工業高等専門学校が統合し、平成21年10月に設立されました。2つのキャンパスに6学科・2専攻を持ち、ICT技術を基盤として、電子情報系と融合・複合工学系の分野に強みを持つ高等教育機関です。国際的に通用する実践的で創造的な技術者の育成と、科学技術を通じた地域社会への貢献を使命としています。

また、令和6年度には「大学・高専機能強化支援事業(高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援)」に選定され、高度な情報専門人材の育成を強化するため、令和8年度から教育体制を変更する予定です。熊本キャンパスでは、3学科を「電子情報通信工学科」、「知能制御情報工学科」、「情報工学科」に名称変更し、情報技術をより深く学べる教育課程を導入します。八代キャンパスでは新たに「情報融合系コース」を設け、専門知識と情報技術を応用できる人材の育成を目指します。さらに、情報教育セキュリティセンターを設置し、全学科共通の情報系科目を設けることで、学校全体で情報系人材の育成を進めていきます。

熊本高等専門学校の建物

熊本高等専門学校に関する情報は、以下のURLで確認できます。

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