応用技術とSUGIKOが共同開発、Revitアドイン「BooT.one」に内部足場機能を追加しBIMモデル化を効率化
応用技術株式会社と株式会社杉孝(SUGIKO)は、Autodesk Revit用アドインツール「BooT.one」に内部足場機能を追加開発し、2026年3月にリリースすることを発表しました。

この新機能は、階段上部など設置が難しい場所や、計画が複雑になりやすい内部足場の特性に対応するために開発されました。年間100件以上の現場で足場BIMを提供してきたSUGIKOの長年のノウハウがシステムに凝縮されており、建設現場における仮設計画のBIMモデル活用を大きく進めることが期待されます。
建設現場のBIM活用と内部足場の課題
建設業界では、工事が始まる前にBIMモデルを現場で活用する動きが広がっています。仮設の計画でもBIMモデルの利用が求められていますが、屋内で障害物の多い場所に設置する内部足場は、細かい部材の組み合わせが必要なため、そのBIMモデル化は複雑で難しいとされていました。
応用技術が提供する「BooT.one」は、これまで外部足場には対応していましたが、内部足場の複雑な要求には十分に応えられていませんでした。そこで、ゼネコンから内部足場を含めたBIMによる足場計画の依頼が増加していることを背景に、足場BIMサービスのパイオニアであるSUGIKOとの共同開発が始まりました。

共同開発されたこの機能は、SUGIKOが提供する次世代足場「アルバトロス」に対応した内部足場をシステム化しており、2026年3月にリリースされる予定です。今後は、現場の多様なニーズに応えるため、支保工への対応など、さらなる機能追加も検討されています。
BooT.one 内部足場機能の主な特長
自動配置にも対応した豊富な機能
Autodesk Revitの操作に慣れていない担当者でも部分的に使えるように設計されており、仮設計画づくりにおけるBIMモデルの利用を促進します。

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支柱自動配置: 指定した位置に、設定した条件に合わせて支柱を自動で配置できます。
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部材配置: 配置した支柱に対して、足場の各部材を自由に配置できます。
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単管配置: 自由度が高く、簡易的に配置されることが多い単管について、指定した箇所に簡単に配置し、接触する支柱には自動でクランプを配置します。
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壁つなぎ配置: 状況によって設置位置が異なる壁つなぎを簡単に設置でき、支柱だけでなく、支柱と支柱の間にも配置できます。
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ステージ自動配置: 配置された足場に対して、各種設定条件に応じてステージを自動で配置します。配置状況に応じて、ステージ手摺、異なる配置方向での設置、隙間埋め板の配置も行います。
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足場自動配置: あらかじめ設定した範囲に対して、一度に足場を配置できます。
直感的に操作できるUI
複雑な内部足場を簡単に作成できる使いやすい画面が提供されます。必要な部材をドラッグ&ドロップで直感的に配置でき、よく使う配置パターンを保存して再利用することで、作業効率を高めることができます。

部材配置機能の操作動画は以下で確認できます。
https://youtu.be/EHhdyqDqzRk
BooT.oneについて
「BooT.one」は、Revitの操作性を向上させるアドインツールです。Autodesk Revitの標準機能では複数の操作やコマンド入力が必要な作業を、「BooT.one」では一つのコマンドで実行できます。直感的な操作と分かりやすい画面で、Revitの初心者から上級者まで、幅広いユーザーに利用されています。
BooT.oneサービス詳細はこちらをご覧ください。
https://tobim.apptec.co.jp/solution/bootone/
JAPAN BUILD TOKYO 建設DX展での先行デモ公開
「BooT.one」の内部足場機能のデモンストレーションは、12月に東京ビッグサイトで開催される「第10回 JAPAN BUILD TOKYO」の第5回建設DX展において、応用技術とSUGIKOの両社ブースで先行公開されます。
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展示会名: 第10回 JAPAN BUILD TOKYO-建築・土木・不動産の先端技術展-
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会期: 2025年12月10日(水)~12日(金)10:00-17:00
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会場: 東京ビッグサイト
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応用技術ブース: 第5回建設DX展 南展示棟1階 小間番号40-22
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SUGIKOブース: 第5回建設DX展 南展示棟4階 小間番号47-18
応用技術株式会社について
応用技術は1984年の設立以来、ものづくり支援やBIM/CIM、GISを活用した「ソリューションサービス事業」と、防災・環境分野の「エンジニアリングサービス事業」を軸に事業を展開しています。BIM分野では、「BooT.one」の開発・販売をはじめ、BIM導入コンサルティングやトレーニングなど、BIMの導入から活用までを総合的に支援しています。
応用技術株式会社のウェブサイトはこちらです。
https://www.apptec.co.jp/
株式会社杉孝について
SUGIKOは1953年の創業以来、建設現場やプラント、橋梁などの現場に仮設機材を提供してきました。お客様のニーズに応え、仮設機材(ハード)と、安全や効率のための安全コンサルティングやデジタル技術などのサービス(ソフト)の両方に力を入れています。BIMにおいては、足場BIMの提供だけでなく、現場でのBIM活用を推進する「BIM施工支援サービス」も実施しています。


