国際航業が次世代空間情報プラットフォーム「Geozén」を提供開始 – 企業データの統合でDXを加速

国際航業株式会社は、企業内のあらゆるデータを「空間情報」という共通の軸で統合し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を大きく加速させるクラウドサービス「Geozén(ジオゼン)」の提供を開始しました。

Geozénロゴ

「空間情報」がビジネスデータに価値を与える

多くの企業では、設備台帳、顧客情報、画像、動画、センサー情報など、膨大なデータがそれぞれの部署やシステムでバラバラに管理されています。これは「データのサイロ化」と呼ばれ、DXを進める上での大きな課題となっています。

しかし、これらのデータには共通して「どこで発生したか」という位置情報が含まれています。国際航業は、この「空間情報」こそが、バラバラになったデータを一つにまとめ、現実のビジネス現場をデジタル空間に再現する「デジタルツイン」を作るための大切な軸だと考えています。これまでの専門的な知識が必要だったGIS(地理情報システム:地図や位置に関する情報を管理・分析するシステム)の壁をなくし、「Geozén」は空間情報をビジネスの基盤として活用できるようになります。将来の「都市OS」や「スマートシティ」との連携も見据え、新しい社会の基盤を築くことを目指しています。

マイクロサービスが実現する「データ統合のハブ」

「Geozén」は、巨大なシステムを一度に作るのではなく、必要な機能を小さな部品のように組み合わせてシステムを構築する「マイクロサービス設計」を採用しています。これにより、あらゆるデータを空間上に重ね合わせる中心的な役割を果たし、次の価値を提供します。

  1. ビジネス全体の効率化(All Data Optimization)
    インフラ部門のデータや営業部門の顧客データなどを「Geozén」上で統合することで、部署の壁を越えて情報を共有し、会社全体の業務を効率化します。

  2. 素早いDXの推進(Speed & Agility)
    認証や地図表示、解析などの機能を部品として提供するため、ゼロから開発する必要がありません。これにより、開発の効率が上がり、データを使った新しいサービスを短い期間で立ち上げられます。

  3. 拡張できるデジタルツイン基盤(Scalability)
    導入時は最小限の機能から始め、将来的にAIを使った詳しい分析機能や、精度の高い3D表示機能などをスムーズに追加できるプラットフォームです。

  4. AI開発への対応(AI-Native Ready)
    生成AI(LLM)がデータを理解しやすいように設計されており、AIを開発のパートナーとして迎え入れ、人間とAIが協力してシステムを速く作り上げる新しい開発スタイルをすぐに始められる環境が整っています。

Geozenプラットフォームの概念図

3つの提供モデル:「つくる」「つかう」「ささえる」

「Geozén」は、利用者のニーズに合わせて3つの方法で提供されます。

  • PaaS(つくる)
    認証、セキュリティ、GISエンジンといった開発に必要な基盤を提供。企業独自のビジネスに合わせたアプリケーションを安全に、そして素早く作ることができます。

  • SaaS/Data(つかう)
    国際航業の専門的な知識が詰まった、すぐに使えるアプリケーションと高精度な地図データをセットで提供。インフラの点群データ管理や物流の配送計画、センサーの監視サービスなどに、導入したその日から活用できます。

  • Professional(ささえる)
    GISやクラウドの専門家による技術サポートや導入に関する相談を受けられます。セキュリティが特に厳しい企業向けの専用環境構築や、既存のシステム(ArcGIS、Google Maps Platformなど)との連携開発も支援します。

国際航業の強み

国際航業は70年以上にわたり日本の国土を見つめ、社会インフラを支えてきた経験があります。この長年の経験から得た「現場の知識」と「最新のクラウド技術」を組み合わせることで、企業のビジネスデータを「空間情報」として意味づけし、価値あるものへと変えていきます。導入の支援から、既存システムとの高度な連携まで、企業のDX成功をサポートします。

活用シーン:空間情報を軸にしたビジネスの変革

「Geozén」上でさまざまな産業データが連携することで、部署ごとに分断されていた業務プロセスが効率的になります。

  1. 【インフラ×図面×点群】現場に行かない維持管理
    紙の図面や台帳をデジタル化し、地図上で点群データと統合することで、オフィスからでも現地の詳しい状況を把握できます。これにより、現地確認のための移動費用やデータ管理費用を減らし、少ない人数で効率的にインフラを維持管理できるようになります。

  2. 【金融・保険×災害リスク】防災情報提供サービス「Bois」の技術を実装
    国際航業が提供する防災情報提供サービス「Bois(ボイス)」で培った、災害をリアルタイムで把握する技術を「Geozén」の機能として統合します。台風や地震が起きた際に、ハザードマップやリアルタイムの震度データと契約している物件情報をすぐに重ね合わせることができます。AIが現地調査が必要なエリアを自動で選び出すことで、損害を評価する時間を短縮し、被災者への保険金の支払いを迅速に行い、生活再建を支援します。

  3. 【マーケティング×統計データ】データに基づく出店戦略
    自社の実績データと公的な統計データをプラットフォーム上で瞬時に重ね合わせることで、お店を出す場所の可能性を視覚的に把握できます。これにより、これまで数日かかっていた調査や分析の作業が数分でできるようになり、出店を判断する精度とスピードが大幅に向上します。さらに、過去の統計データだけでなく、リアルタイムの人々の動きのデータと自社の売上を重ね合わせることで、柔軟な価格設定や販売促進の計画も実現できます。

今後の展望

国際航業は「Geozén」を通じて、さまざまなパートナー企業と共に、地理空間情報を活用して社会の課題を解決する仕組みを作っていくことを目指しています。今後は、生成AI(LLM)と融合させた「AIドリブン」な世界を目指し、日本の産業のDXをさらに進化させていく計画です。

G空間EXPO 2026に出展

新サービス「Geozén」のパネル展示と係員による詳しい説明が実施されます。この機会に、ぜひ会場を訪れてください。

  • イベント名称:G空間EXPO 2026

  • 開催期間:2026年1月28日(水)・29日(木)・30日(金)10:00~17:00

  • 開催場所:東京ビッグサイト 東7・8ホール

  • 国際航業展示ブース:東展示棟 東7ホール(小間番号:7E-32)

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