動画生成AI「NoLang」が多言語字幕付き動画の自動生成機能を搭載

動画生成AI「NoLang」に多言語字幕付き動画の自動生成機能が追加

株式会社Mavericksが提供する動画生成AI「NoLang」に、既存の動画や音声ファイルをアップロードするだけで、AIが自動で翻訳を行い、多言語の字幕とBGM・効果音が入った動画を生成する新機能が追加されました。

この機能により、例えば日本語の音声を含む動画から英語字幕付きの動画を作ったり、海外の英語ニュース音声から日本語字幕付きの動画を作ったりすることが可能です。日本語や英語だけでなく、中国語、スペイン語、フランス語など、合計18言語に対応しています。これにより、企業の海外IR活動や、インフルエンサー・クリエイターの海外進出、社内の外国人材教育など、企業や個人のグローバルな活動を強力にサポートします。

言葉の壁を乗り越える新しい解決策

インターネットやSNSが広がり、国境を越えて情報を発信することが一般的になっています。しかし、言語の壁は依然として大きな問題であり、海外市場への進出や、さまざまな背景を持つ人材との円滑なコミュニケーションを妨げていました。

これまで、日本語の動画を海外向けに発信するには、まず翻訳を行い、その翻訳したテキストを動画のタイミングに合わせて字幕として配置する編集作業が必要でした。この作業には、1本の動画で数万円から数十万円の費用がかかり、完成までに数日から数週間かかることも珍しくありませんでした。これが、多くの企業にとってグローバル展開を進める上での課題となっていました。

今回「NoLang」に追加された新機能は、この課題を解決するために作られました。MP4などの動画ファイルやMP3などの音声ファイルをアップロードし、翻訳したい言語を選ぶだけで、以下の作業をAIがすべて自動で行います。

わずか3ステップで多言語動画を作成

AIが「音声認識・文字起こし」「多言語翻訳」「字幕配置」「BGM・効果音選定」をすべて自動で行うため、利用者はシンプルな操作で多言語動画を作成できます。

  1. ファイルのアップロード: 動画や音声ファイルをアップロードし、元の言語の字幕付き動画を作成します。
  2. 変換機能の選択: 作成された動画の画面にある「縦横比/言語を変換」ボタンを選び、変換したい言語を選びます。
  3. 生成: 言語を選んだ後、生成ボタンを押すだけで、選んだ言語の字幕がついた動画が自動的に作られます。

NoLangの新しい動画作成画面

対応言語は以下の18言語です。
英語、韓国語、中国語(簡体・繁体)、フィリピン語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、ネパール語、ヒンディー語、ベンガル語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語

この機能により、ファイルをアップロードするだけで、翻訳と編集が完了した高品質な多言語対応動画を手軽に作成できます。

NoLangの動画言語変換機能

例えば、日本本社の社長が日本語で話した経営方針の動画を、すぐに英語や現地の言葉の字幕付き動画に変えて、海外の社員に共有することが可能です。また、自社の製品紹介動画や観光PR動画を、英語や中国語の字幕付き動画としてSNSで発信することで、追加の撮影費用をかけずに世界中の人々に情報を届け、新しいビジネスチャンスを生み出し、売上アップに貢献します。

多様な活用事例

この新機能は、言語の壁を越えたコミュニケーションが必要なあらゆるビジネスシーンで、海外展開に必要なコストを減らし、ビジネスチャンスを増やすことができます。

1. IR・広報 (IR・経営企画・広報担当者向け)

活用シーン: 決算説明会やCEOメッセージ動画を海外に発信する場面。
メリット: これまで、海外の投資家や支社向けの動画発信は、翻訳や字幕編集に時間がかかり、情報の鮮度が落ちることが課題でした。この機能を使えば、決算発表当日の日本語による説明動画を、すぐに英語や中国語などの多言語字幕付き動画として公開できます。外注で数日かかっていた時間を「数分から数十分」に短縮できるため、情報のリアルタイム性を保ち、海外のステークホルダーとの信頼関係を築くのに役立ちます。

2. コンテンツクリエイター・マーケティング (YouTuber・ポッドキャスター向け)

活用シーン: YouTubeやTikTokなどのSNSで過去に投稿した動画やPodcast音源を海外展開する場面。
メリット: 日本語で作った動画や、音声だけのPodcastデータをアップロードするだけで、欧米やアジア圏向けに動画を簡単に発信できます。新しく撮影や録音をする必要がなく、既存のコンテンツをそのまま活かして、ビジネスのターゲットを世界中に広げることができます。国内での再生数が伸び悩んでいる場合でも、字幕の言語を変えるだけで、多くの人々にアプローチでき、追加の制作費用なしで、過去のコンテンツを新しい収益源に変えられます。

3. 社内業務・DX (人事・製造現場・教育担当者向け)

活用シーン: 外国人従業員向けのマニュアル作成や研修動画の作成場面。
メリット: 現場のベテラン社員が日本語で作業を説明している動画を撮影し、この機能を使えば、ベトナム語や英語などの字幕が付いた教育動画が完成します。通訳を介した研修や、多言語マニュアルを作るのにかかる膨大な時間や費用を削減できます。テキストよりも約9倍記憶に残りやすいとされる動画マニュアルにより、理解不足やミスを防ぎ、定着率を大幅に高めます。また、一度動画を作れば繰り返し使えるため、現場担当者がその都度外国人スタッフに教える教育コストを削減し、外国人スタッフの早期戦力化と業務品質の統一を実現します。

今後の展望

株式会社Mavericksは、今回の多言語翻訳機能の導入をきっかけに、「言葉の壁」を技術の力で完全になくすための開発をさらに進めていく予定です。「NoLang」はこれからも、テキスト、音声、動画といったあらゆる情報を、国境や言語を越えて「最も伝わる形」で届けるためのグローバル・プラットフォームとして、企業のDXと世界規模でのコミュニケーションの改善を支援していくとのことです。

資料請求・お問い合わせ

新機能に関する詳細や導入について、以下のリンクからお問い合わせが可能です。

株式会社Mavericksは、リアルタイム動画生成AI「NoLang」や超解像化技術「カクダイ」など、さまざまなシステムやプロダクトを開発しています。AI開発の最前線を走るチームが、導入支援、PoC(概念実証)の実施、AI研修、貴社の課題に合わせたシステム開発まで直接提案してくれるとのことです。

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