ファーストライト・キャピタル、フィジカルAI起業家支援プログラム「フィジカルAI Thinka」を開始
ファーストライト・キャピタル株式会社は、現実世界を理解し、自律的に動くAIである「フィジカルAI」の分野で事業を始めようとする起業家を支援するプログラム「フィジカルAI Thinka(シンカ)」を2026年4月より開始すると発表しました。

このプログラムは、フィジカルAIの技術を使い、顧客獲得、資金調達、そして社会で実際にサービスが使われるまでの道のりを進めるための6か月間集中支援です。専門家によるサポートと、実際に事業を進めるための活動を通して、参加者の事業が大きく成長することを後押しします。
プログラム開始の背景
現代のテクノロジーは、インターネットなどのデジタルな世界だけでなく、現実の物理的な世界を理解し、自分で考えて行動する「フィジカルAI」の時代へと進化しています。この「知能」は、日本の社会が抱える深刻な人手不足、長年の技術を受け継ぐ人がいない問題、古くなったインフラの維持など、様々な課題を解決する鍵になると考えられています。
世界中でフィジカルAIの開発競争が激しくなる中、日本が産業の力を保ち、さらに強くしていくためには、この分野に挑戦する起業家を継続的に生み出し、関連する企業や研究機関が協力し合うことが非常に重要です。このような状況を受けて、ファーストライト・キャピタルは、フィジカルAIの起業家が集まり、共に成長できる場として「フィジカルAI Thinka」を立ち上げました。
「フィジカルAI Thinka」とは
「フィジカルAI Thinka」は、日本の主要な産業が抱える課題をフィジカルAIで解決し、次の時代の産業の土台を作ることを目指す6か月間の起業家支援プログラムです。
このプログラムでは、フィジカルAIに特化した起業家同士が深く交流できるコミュニティを基盤に、経験豊富な講師やアドバイザーによる合同での講義や、一人ひとりに合わせた個別相談を行います。また、初期の市場調査(PMR)や理想の顧客像(ICP)の特定、現場での仕事の流れを整理するなどの実践的な活動を通じて、参加者それぞれの事業が着実に前進するようにサポートします。
さらに、フィジカルAIの分野に詳しい投資家が参加者に寄り添い、必要に応じて投資を検討します。プログラムの最終日には、事業会社やベンチャーキャピタルに直接プレゼンテーションする機会が提供され、顧客獲得や資金調達といった、プログラム終了後の具体的な事業成長へと繋げることが期待されます。
募集概要
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応募期間: 2026年2月27日(金)〜2026年3月20日(金)
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採択者通知: 2026年3月31日(火)
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プログラム実施期間: 2026年4月 〜 2026年10月
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詳細ページ: https://firstlight-cap.notion.site/physical-ai-thinka
対象者
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シード期(事業を始めたばかりの段階)の資金調達前後の起業家、または起業を準備中の方
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起業前(学生や会社に勤めている方)の研究者・エンジニアで、本プログラム採択後に会社を設立する予定の方
対象とする産業領域の例
このプログラムでは、既存のカテゴリーにとらわれず、「現実世界への物理的な介入」を伴う、新しい挑戦的なアプローチを歓迎します。例としては以下のような産業領域が挙げられます。
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インフラ&建設: 熟練した技術者の減少やインフラの老朽化といった問題に対し、建設機械の自動化や、現場全体を把握する「空間知能」を導入する。
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物流&モビリティ: 物流の危機や移動が困難な人々の問題に対し、自動運転や複数のロボットをまとめて制御する技術で、物理的な移動の仕組みを作り直す。
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製造&生産: これまでの工場自動化では難しかった「柔軟性」をAIで実現し、技術の継承や人手不足の課題を乗り越える。
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一次産業: 広大な農地や予測できない自然環境に対し、センサー技術とロボット技術で「持続可能な食料生産」を実現する。
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サービス・生活・社会基盤: 医療、介護、災害対応など、失敗が許されない環境や、おもてなしが求められる現場で、人々を支え、守る。
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汎用ヒューマノイド&基盤モデル: 特定の作業だけでなく、「あらゆる環境」に適応できる「汎用人型ロボット」や、それを動かすための「ロボット用基盤モデル」の開発。
フィジカルAI Thinka アドバイザー・講師陣
本プログラムには、フィジカルAI、ロボティクス、AI基盤技術の分野で豊富な経験を持つ専門家や事業家が、アドバイザーや講師として参加する予定です。技術面と事業面の両方から、実践的な支援が提供されます。
講師
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宇尾野 彰大氏|株式会社事業人 代表取締役・共同代表

組織戦略の策定や幹部採用、PMI案件に多数関与し、組織づくりのリーダー育成に取り組んでいます。 -
白木 裕士氏|TechMagic株式会社 代表取締役社長

ボストン コンサルティング グループでの経験を経て、2018年にTechMagicを創業しました。 -
野﨑 大幹氏|Zen Intelligence株式会社 代表取締役

慶應義塾大学大学院で情報工学を専攻し、変形ソフトロボットの研究開発を行いました。Zen Intelligence株式会社を創業し、AIとハードウェア技術で現場の課題解決を目指しています。 -
松井 健氏|ugo株式会社 代表取締役 CEO

2018年にugo株式会社を創業し、オフィスビルや商業施設の警備、データセンターや発電所の点検分野でロボット導入を進めています。J-Startupにも選定されています。 -
村上 未来氏|株式会社somebuddy 代表取締役(共同経営者)

公認会計士としてキャリアをスタートし、UBS証券投資銀行本部、KPMGヘルスケアジャパンを経て、ユーザベースのCFOとしてIPOなどに尽力。2019年にsomebuddyを設立しました。 -
頼 嘉満|ファーストライト・キャピタル株式会社 マネージング・パートナー

DX・業務改革プロジェクトや経営戦略立案、スタートアップ投資に携わり、中国テック企業Happy Elementsの取締役兼日本代表も務めました。
アドバイザー
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岡 瑞起氏|千葉工業大/Artificial Life Institute

千葉工業大学 変革センター主席研究員で、人工生命やOpen-Endednessの研究が専門です。AIが企業活動や人間の創造性に与える影響を探求しています。 -
木村 公哉|アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 スタートアップ事業本部 技術統括部 シニアスタートアップソリューションアーキテクト

2023年よりディープテックスタートアップを担当し、フィジカルAIを含むロボティクス関連領域の支援も拡大しています。 -
中川 友紀子氏|株式会社アールティ 代表取締役

2005年にサービスロボット開発・販売・研修を行う株式会社アールティを創業。「Life with Robot」「Work with Robot」をミッションに、AIとロボットによる軽作業の自動化を進めています。 -
針原 佳貴|アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 スタートアップ事業本部 技術統括部 シニア フロンティア AI スタートアップ ソリューションアーキテクト

AWS Japanにて、生成AIスタートアップ企業を中心に技術支援を担当し、日本における生成AI技術発展に貢献しています。
ファーストライト・キャピタルについて
ファーストライト・キャピタルは、SaaS、AI、オートメーションなど、デジタル分野のスタートアップに投資するベンチャーキャピタルです。日本の人口減少によって生じる社会の課題を解決しようとする、事業を始めたばかりのスタートアップに対し、投資と成長支援を行っています。同社は、実際の事業経験に基づき、投資先の企業が目指す未来を実現できるようサポートしています。
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会社名: ファーストライト・キャピタル株式会社
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所在地: 東京都港区愛宕二丁目5番1号 愛宕グリーンヒルズMORIタワー35階
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代表: 代表取締役 岩澤 脩
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設立: 2018年2月16日


