テレビ朝日とKDDIスマートドローン、ドローンポートを活用した災害報道の実証を開始

テレビ朝日とKDDIスマートドローンは、災害報道のあり方を大きく変える可能性のある新しい取り組みを始めました。これは、ドローンを基地(ドローンポート)から遠隔で操作し、災害現場の様子をいち早く伝えるための実証実験です。

ドローンと充電ステーション

取り組みの背景と目的

近年、日本では大きな自然災害が頻繁に起こっています。このような状況で、テレビなどの報道機関には、正確な情報を迅速に伝えることが求められています。これまでもヘリコプターや地上からの撮影が行われてきましたが、災害現場に到着するまでの時間や、取材する人々の安全確保が課題でした。

この新しい取り組みでは、あらかじめ設置されたドローンポートからドローンを遠隔で動かすことで、災害が起きてすぐに現場の状況を把握し、安全に視聴者へ伝えることを目指しています。

具体的な検証内容

両社は、自律飛行ドローンシステム「Skydio Dock for X10」を使い、以下の3つの点について検証を進めます。

  1. 映像伝送品質の確認
    遠隔操作で撮影された映像が、ニュースとして放送できるほどの画質や遅れの少なさを持っているかを確認します。

  2. 報道連携フローの構築
    災害発生時にテレビ朝日の要請に応じて、ドローンが自動で飛び立ち、撮影した映像をすぐに放送局のフロアへ送るまでの一連の流れを作り、実際に使えるか試します。

  3. 運航管理体制の検証
    災害現場の空では、報道ヘリコプターとドローンが同じ空間を使うことがあります。KDDIスマートドローンのシステムを使い、人が乗ったヘリコプターとドローンが安全に共存できるかを検証します。

放送局のコントロールルーム

各社の役割

この取り組みにおいて、それぞれの会社は以下の役割を担います。

  • テレビ朝日
    災害報道でドローンをどのように使うべきか、その条件を整理します。また、撮影された映像の品質を確認し、編集や放送への活用方法を検討します。

  • KDDIスマートドローン
    「Skydio Dock for X10」の設置と運用、そして必要な技術的な検証を行います。

今後の展望

KDDIスマートドローンは、災害時だけでなく普段使いもできる「フェーズフリー」な社会を目指し、ドローンポートを全国1,000箇所に設置する計画を進めています。その第一歩として、2025年10月には石川県内で「Skydio Dock for X10」を常設し、能登地域での災害対応力強化に向けた準備を進めています。

今回のテレビ朝日との連携を通じて得られた経験を活かし、今後は石川県能登半島全域、さらには全国へと広がるドローンポートを使った広範囲な災害報道ネットワークの構築を目指していきます。

関連情報

  • 株式会社テレビ朝日の会社概要はこちらをご覧ください。

  • KDDIスマートドローン株式会社の会社概要はこちらをご覧ください。

  • KDDIスマートドローンのソリューションに関する情報はこちらで確認できます。

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