スリーフィールズとサイバートラスト、映像コンテンツの信頼性を高めるC2PA技術の共同開発を開始
スリーフィールズ株式会社とサイバートラスト株式会社は、デジタルコンテンツの信頼性を保証する技術「C2PA」を使った映像真正性保証ソリューションの共同開発を始めると発表しました。
共同開発の背景
近年、AI(人工知能)の技術が進歩し、映像コンテンツを簡単に作ったり、加工したりできるようになりました。これにより、本物と見分けがつきにくい偽の映像(ディープフェイク)や著作権を侵害する問題が増え、社会的な課題となっています。
特に、企業が使う監視映像、点検記録、証拠映像など、産業分野の映像データには、非常に高い信頼性が求められます。
スリーフィールズが提供する映像クラウドサービス「TStocker」は、さまざまなカメラやサービスに対応し、建設、インフラ、製造、自治体といった多くの産業分野でデジタル変革(DX)を進めています。これらの分野で使われる映像の信頼性をさらに高めるため、両社はC2PA技術の活用で協力することになりました。
サイバートラストは、2024年2月からC2PAに加わり、デジタルコンテンツの出所や来歴を保証する「iTrust C2PA用証明書」を提供しています。

C2PA技術とは
C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)は、デジタルコンテンツが「いつ、どこで、どのように作られたか」という情報(来歴情報)を記録し、そのコンテンツが本物であることを確認するための国際的な技術標準です。この技術を使うと、コンテンツが改ざんされていないかを確認でき、フェイクコンテンツなどへの対策として期待されています。
技術提携の概要
両社は以下の点で協力し、技術開発を進めます。
-
映像データとC2PA技術の統合
スリーフィールズが特許技術で保存する映像データに、来歴情報を安全に記録し、電子署名をつけます。これにより、「TStocker」に保存された映像が加工されたり共有されたりする際に、改ざんを検知したり、これまでの履歴を追跡したりする機能の開発を進めます。 -
認証技術を使った信頼性の強化
サイバートラストの認証技術と「iTrust C2PA用証明書」を活用し、映像クラウドサービスを通じてやり取りされる映像データの真正性を確実にするための認証の仕組みを作ります。これにより、電子的な証拠としての価値を高めるためのタイムスタンプや電子署名技術の活用を進めます。

今回の提携による成果は、「TStocker」を利用する企業だけでなく、映像クラウドサービス業界全体でC2PA技術が広まることを目指し、そのための情報公開や技術仕様の提供も検討されています。
今後の展望
両社は、今回の提携を通じて、産業界のデジタル映像が本物であることを保証する「事実上の標準」を作り、AI時代において誰もが安心して映像データを使い、デジタル変革(DX)をさらに加速できる社会の基盤を作ることに貢献していきます。
まずは、スリーフィールズのパートナー企業が持つ現場の映像データを使って署名を行い、C2PA技術を用いた映像コンテンツの利用について実証実験を進める予定です。この実験を通じて技術の有効性を確認し、その結果を早くサービスに反映することで、信頼性の高い映像ソリューションをいち早く市場に出すことを目指します。
関連情報
-
C2PAについて: https://c2pa.org/
-
TStockerクラウドサービスについて: https://www.tsto.jp/
-
iTrust C2PA用証明書について: https://www.cybertrust.co.jp/c2pa/
会社概要
スリーフィールズ株式会社
「現場の進化を未来に繋ぐ」をミッションに、映像クラウドサービス「TStocker」を開発・提供しています。建設、製造、インフラ管理など、さまざまな産業の「見える化」とDXを支援しています。
-
所在地: 東京都中野区本町 4-38-18 ウイング新中野202
-
代表者: 代表取締役社長 中嶋冬彦
-
公式サイト: https://www.3fls.jp
サイバートラスト株式会社
日本で初めて商用の電子認証局を運営した実績を持ち、認証・セキュリティ技術を活かした信頼サービスや、Linuxの技術を使ったプラットフォームサービスを提供しています。これらの技術を組み合わせ、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支える活動を進めています。
-
所在地: 東京都港区赤坂 1-12-32 アーク森ビル31階
-
代表者: 代表取締役社長 北村裕司
-
公式サイト: https://www.cybertrust.co.jp


