オプテックス・エフエー、製造現場の効率を高める新サービス「Field Prime」を発表
オプテックス・エフエー株式会社は、製造現場での作業を効率化するための新しいサービス「Field Prime(フィールドプライム)」を開始しました。このサービスは、同社のIO-LinkマスタURシリーズと、Field Primeに対応したデバイスを接続する際に役立ちます。
製造の現場では、装置や設備の準備から運用、そしてメンテナンスまで、様々な段階で手間を減らすことが求められています。「Field Prime」は、センサーや動きを制御する機器(アクチュエータ)などの接続において、特にその効果を発揮します。

Field Primeという名前は、「フィールド(Field)」ネットワークにおいて「最良(Prime)」のサービスを提供したいという願いから付けられました。ロゴマークは「F」と「P」の文字を組み合わせたデザインです。
「Field Prime」の主な機能
「Field Prime」は、Field Primeの認証を受けたマスタ機器とデバイス機器を接続した際に、主に以下の2つの機能を提供します。
1. OP+(Object Profile Plus)
Field PrimeまたはOP+に対応するデバイスをオプテックス・エフエー製のIO-LinkマスタURシリーズに接続すると、そのデバイスの「IODDファイル」という設定情報が自動で読み込まれ、登録されます。これにより、ネットワークを使い始める際の複雑な設定作業を大幅に減らすことができます。
2. 通信距離100m
オプテックス・エフエー製のIO-LinkマスタURシリーズにField Prime対応デバイスをつなぐと、通常よりも長い100メートルまでの距離で通信できるようになります。これは、大きな設備を持つ工場や、長いケーブルが必要な場所で特に便利な機能です。
今後の展開と展示会情報
現在、「Field Prime」の2つの機能に対応しているデバイスは、オプテックス・エフエーのIO-Link Hub UR-DSシリーズです。また、OP+のみに対応するデバイスは、オプテックス・エフエーのすべてのIO-Linkデバイスです。今後は、2026年から順次、対応するメーカーや製品を増やしていく予定です。オプテックス・エフエーは、「Field Prime」の取り組みに参加してくれるデバイスメーカーを募集しています。
この「Field Prime」は、2025年11月19日から東京ビッグサイトで開催される、オートメーションと計測の最新技術を集めた展示会「IIFES2025」にて紹介されます。
主な導入が期待される業界
「Field Prime」は、電気・電子部品業界、半導体業界、自動車業界、機械業界など、様々な製造現場での活用が期待されています。


