住吉工業、AIとアイトラッキング技術を活用した「技能教示システム」の特許を取得

住吉工業株式会社(本社:山口県下関市)は、AIとアイトラッキング技術を組み合わせた「技能教示システム」の特許を取得したことを発表しました。このシステムは、熟練した建設機械オペレーターの「視線」に着目し、その動きを録画・分析することで、これまで言葉で伝えることが難しかった「カン・コツ」を可視化し、技能伝承をデジタル化することを目指しています。

アイトラッキング技術の概要

特許取得の背景

国内の建設業界では、従事者の減少と熟練者の高齢化が深刻な課題となっています。特に、次世代を担う29歳以下の割合が全体の約12%にとどまっており、社会インフラの維持に懸念が生じています。建設機械の操作技能は、一人前になるまでに10年もの長い期間を要すると言われるほど、感覚的な要素が多く、マニュアル化が困難でした。

このような状況に対し、住吉工業は熟練者の「視線移動」をデジタルデータとして捉え、AIで高度に解析することで、感覚的な技術を客観的に評価・伝承できるシステムの開発に成功しました。

「技能教示システム」の主な特徴

この特許技術を導入することで、以下の取り組みが可能になります。

AIによる技能判定と教示の自動化

AIが「本来どこを見るべきか」という最適な視線位置を教え、熟練者と自身の視線のズレを数値で示すことで、客観的な技能判定を自動で行います。これにより、効率的な技能習得をサポートします。

AIによる推定視線位置の表示と技能評価

オペレーターの特性に基づいた最適な現場配置

重機オペレーター一人ひとりの技能特性や視線パターンの特徴を「見える化」します。これにより、現場が求める特性を持ったオペレーターを適切に配置することが可能となり、工事の安全性と効率性を高めることに貢献します。

アイトラッキング技術によるランク付けシステムの構築

多角的評価による技能判定システムの完成

今後の展望

住吉工業は、この「技能教示システム」を通じて、建設業界が直面する人材不足や熟練者の高齢化といった課題に対し、技能伝承の新しい形を提案し、若手人材の育成に貢献していくとしています。

特許概要

  • 特許番号:特許第7867735号

  • 特許権者:住吉工業株式会社

  • 発明の名称:技能教示システム

  • 登録日:2026年5月22日

特許に関する詳細情報は、特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で確認できます。

住吉工業株式会社について

  • 所在地:山口県下関市長府扇町1-23

  • 代表者:代表取締役 中村 成志

  • 事業内容:土木工事業、建築工事業、産業廃棄物処理業、砕石・栗石類生産販売業

  • 企業サイト住吉工業株式会社

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